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	<title>スポーツメディア－動楽者（どうらくもん）－ &#187; [スポーツライター]　金子 達仁</title>
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	<description>スポーツライタ-を夢見る若者に対し､学べる場および競い合う場を提供すること目的とした金子塾｡その塾生およびプロのスポーツライターのブログを公開するスポーツメディア-動楽者-</description>
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		<title>［金子達仁］松本ＶＳ長野「後出しジャンケン」で発展を</title>
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		<pubDate>Thu, 02 Feb 2012 07:15:43 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[スポーツライター]　金子 達仁]]></category>

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		<description><![CDATA[　松田直樹さんにとって最後のクラブとなった松本山雅が、長野県のチームとしては初めてＪ２に昇格した。チームカラーのグリーンで埋めつくされるスタジアムの雰囲気には独特のものがあり、新シーズンのＪ２に新たな彩]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　松田直樹さんにとって最後のクラブとなった松本山雅が、長野県のチームとしては初めてＪ２に昇格した。チームカラーのグリーンで埋めつくされるスタジアムの雰囲気には独特のものがあり、新シーズンのＪ２に新たな彩りを加えてくれることは確実である。<br />
<br />
　ただ、昨年のＪＦＬに限って言うと、松本は必ずしも「長野県で一番強いチーム」ではなかった。彼らの最終的な順位は、Ｊリーグへの準加盟申請が求められていなかった県内のライバル、長野パルセイロより２つ下だった。松田さんを始め、元Ｊリーガーが珍しくなかった松本と違い、ほとんどが無名の選手で構成された長野は、かつてフリューゲルスなどでプレーした薩川監督の指導のもと、ＪＦＬの概念を覆してしまうほどに魅力的なサッカーを展開していた。<br />
<br />
　にもかかわらず、松本はＪ２に上がり、長野は上がれなかった。前者には観客席の規模等、Ｊリーグが定める基準をクリアしたスタジアムがあったが、後者にはなかったからである。<br />
<br />
　言うまでもなく、スタジアムは一朝一夕にして完成するものではない。現時点で具体的な計画を持ち得ていない長野は、新しいシーズンのＪＦＬで勝ちまくったとしても、やはりＪ２にはあがれないことになる。そのせいもあってか、このシーズンオフの長野では、チームを離れる選手が少なくなかったという。<br />
<br />
　Ｊリーグを含めた上でも「最優秀監督賞」を与えてもいいのではないか、とまで思わせてくれた薩川監督のチームが解体されていくのは、個人的には非常に残念である。だが、スタジアムがないがために松本に水を開けられた長野だが、現時点でスタジアムがないがゆえに、将来的に松本を逆転する可能性がある、とも思う。<br />
<br />
　確かに松本のスタジアムの雰囲気は素晴らしいが、それはあくまでも、現状のＪＦＬ、あるいはＪ２においての話である。Ｊ２に上がるためには有効なツールだった現在のスタジアムは、今後Ｊ１に昇格し、そこで戦っていくことを考えると、その規模の小ささゆえにハンデとなってしまう可能性を秘めている。スタジアムのない長野には、言ってみれば「後出しジャンケン」をする権利が認められているということだ。<br />
<br />
　スペインの２大チーム、レアル・マドリードとバルセロナは、スタジアムの建設からチーム強化のシステムに至るまで、互いに後出しジャンケンを繰り返すことで発展し、欧州における田舎チームの立場から抜け出していった。ひとまずはカテゴリーを分かつことになった松本と長野だが、今後も大いに刺激しあい、挑発しあい、地方クラブの限界を打ち破ってくれることを期待したい。</p>
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		<title>［金子達仁］躍進の結果を消費するだけでは寂しい</title>
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		<pubDate>Fri, 27 Jan 2012 00:55:18 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[スポーツライター]　金子 達仁]]></category>

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		<description><![CDATA[　昨日は「久しぶりにテニスを見た！」という方も多かったことだろう。どこの国でもそうだろうが、とかく日本人は海外で自国民が活躍するニュースに弱い。 　スポーツ選手の躍進は、日本人としてのプライドを大いにくす]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　昨日は「久しぶりにテニスを見た！」という方も多かったことだろう。どこの国でもそうだろうが、とかく日本人は海外で自国民が活躍するニュースに弱い。<br />
<br />
　スポーツ選手の躍進は、日本人としてのプライドを大いにくすぐってくれるものらしい。おそらくは各方面から「感動した」といったコメントが出てくるだろうが、そろそろ結果を消費するだけでなく、生み出すために何かをしようという機運は出てこないものか。感動するだけして、あとはポイ捨て。そういう扱われ方をしてきたスポーツが、この国はあまりにも多すぎる。<br />
<br />
　昨年、日本中を感動させたなでしこたちを取り巻く狂騒曲は、いまなお続いている。サッカーとは直接関係のないジャンルに顔を出しているケースも珍しくない。これまでまったく注目してもらえなかっただけに、このチャンスを逃したくないという関係者の気持ちは痛いほどにわかる。だが、彼女たちはあくまでもサッカー選手であって、芸能人ではない。<br />
<br />
　ロンドン五輪でのメダル獲得が決して簡単な目標ではないことを考えると、ユニホーム姿以外の露出が多すぎる現状に、反動の怖さを覚えてしまう。そろそろ、勇気をもってブレーキをかける必要があるのではないか。<br />
<br />
　ちなみに、個人的にはなでしこよりもロンドンでメダルを獲得する可能性が高いのでは、と見る男子五輪代表は、２月５日にグループ２位につけるシリアとの直接対決を迎える。本大会でのメダルの可能性を言いながら矛盾するようだが、この試合で日本が敗れる可能性も十二分にある。それぐらい、今回のシリアは強い。日本にとっては、あのジョホールバルでのイラン戦以来、およそ１５年ぶりに味わう“危険な真剣勝負”と言えるかもしれない。<br />
<br />
　前回の対戦では急遽（きゅうきょ）チームに加わったボルシアＭＧの大津が救世主となったが、今回はチーム側から合流への難色を示されていると聞く。シリアを倒すためには、現場の頑張りはもちろんだが、交渉に当たる協会の手腕も重要な意味を持ってくる。<br />
<br />
　Ａ代表では本田圭佑のラツィオ入りが秒読みに入ったという。ロシア・リーグも決してレベルの低いリーグではないが、守備に関して言えばイタリアとは比較にもならないほど緩く大雑把（おおざっぱ）である。ゆえに、献身的な動きをする本田が守備的な負担を負うことも多かったのだが、ラツィオが用意したとされる背番号は１０。攻撃的大黒柱としての活躍が期待されている。ここで期待にこたえることができるようならば、ロンドンの２年後、ブラジルでの４強入りも現実味を帯びてくる。　</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［金子達仁］ロック外されたＪで奥深いドラマが</title>
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		<pubDate>Fri, 20 Jan 2012 01:04:29 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[スポーツライター]　金子 達仁]]></category>

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		<description><![CDATA[　今季のＪリーグは後に「歴史的ターニングポイント」として記憶されるシーズンになるかもしれない。 　まず注目したいのは、今年から導入されるクラブライセンス制度である。一時は凋落（ちょうらく）の一途をたどって]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　今季のＪリーグは後に「歴史的ターニングポイント」として記憶されるシーズンになるかもしれない。<br />
<br />
　まず注目したいのは、今年から導入されるクラブライセンス制度である。一時は凋落（ちょうらく）の一途をたどっていたブンデスリーガがギリギリのところで踏みとどまり、やがて再上昇のカーブを描くことができたのは、厳密なライセンス制度によって健全な財政状態が保たれていたからでもある。<br />
<br />
　ただ、日本の現状を鑑みた場合、「３年連続赤字ならＪより降格」という罰則は、赤字を避けるための消極的な経営に走るクラブ、つまり勝つための資金投下を渋るクラブを増やしてしまう可能性もある。<br />
<br />
　そうならないために必要なのは、勝ち続けることによって人気と資金を集めるクラブ、いわゆるジャイアント・クラブの存在なのだが、そうなる可能性の最も高いクラブも、今季から生まれ変わることになる。言うまでもなく、浦和レッズである。<br />
<br />
　志はともかく、結果としては大失敗に終わってしまった“フィンケ時代”の数年間によって、レッズはほぼ手中にしかけていた「巨人」の資格を取り落としてしまった。昨季１５位に終わったチームを建て直すのはペトロヴィッチ監督といえども容易ではないはずだが、かといって再建に時間がかかりすぎるようだと、レッズが日本の象徴となる可能性はますます失われていってしまう。<br />
<br />
　ただ、柏レイソルのＪ１優勝、ＦＣ東京の天皇杯優勝によって、タイトルを以前よりもグッと身近に感じるようになった選手、クラブは少なくないはず。いままでは戦う前から優勝を諦めていたようなチームも、今季は何か一つはタイトルを、と狙ってくるに違いない。強豪と目されるクラブにとっても、相当に難しいシーズンとなろう。<br />
<br />
　難しいといえば、Ｊ２は大変なことになる。何しろ、２２チームのうち９チームにＪ１に所属した経験がある。以前のＪ２はＪ１復帰を狙うチームとそうでないチームとの間に歴然とした格差があったが、今季は、ほぼ半数が復帰を狙うチームとなり、しかも、ＪＦＬとの入れ替え戦も導入される。今年の末か、それとももう少し先になるか、いずれにせよ、Ｊ１からＪＦＬに転落するチームが出てくるのは間違いない。そうなった時、チームは生き残ることができるのか。それとも、消滅を余儀なくされるのか――。<br />
<br />
　間違いなく言えるのは、今年からのＪリーグは、セーフティーロックが外されたリーグになる、ということである。破滅の穴は深くなった。ゆえに、生まれるドラマも奥深くなる。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［金子達仁］沢を生み、育てたクラブにも称賛を</title>
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		<pubDate>Fri, 13 Jan 2012 07:54:55 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[スポーツライター]　金子 達仁]]></category>

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		<description><![CDATA[　日本人以外のノーベル賞受賞者について知っている日本人は、いったいどれだけいるだろう。だが、サッカーの世界最優秀選手であれば、かなりの数の日本人が知っている。これは、日本人に限ったことではない。世界中ほ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　日本人以外のノーベル賞受賞者について知っている日本人は、いったいどれだけいるだろう。だが、サッカーの世界最優秀選手であれば、かなりの数の日本人が知っている。これは、日本人に限ったことではない。世界中ほぼすべての地域で、リオネル・メッシの名前を知っている人は存在しているはずだ。<br />
<br />
　沢穂希が受賞したのは、そんな賞なのである。<br />
<br />
　１１日付のスポニチで野田朱美さんが指摘していたように、男子に比べればまだ受賞対象者の層が薄いのは事実としても、いずれは男子にも負けないほどの価値を持つようになることは間違いない。アジアから初の受賞という栄誉は、今後、歴史を重ねるにつれ輝きを増していくことだろう。<br />
<br />
　世界で勝つというのはそれだけで大変なことだが、この賞を受賞するためには、単に勝つだけでなく、国籍や民族を超えて認知され、愛され、尊敬されなければならない。すでにありとあらゆるメディアがありとあらゆる賛辞を送っているが、そのすべてを合わせたとしても、彼女がなし遂げた偉業を称えるにはとても足りない気がする。<br />
<br />
　加えて思うのは、称賛されるのは沢本人だけでいいのだろうか、ということである。<br />
<br />
　今回の栄誉が、彼女の才能や努力に起因することは間違いない。とはいえ、沢が一人だけでいまの沢になったわけでもない。彼女はそのことを十二分に理解しているし、ゆえに超多忙の中嫌な顔一つせず女子サッカーの伝道師役を務めているのだろう。だが、日本サッカー界が、あるいは日本人が、もし第二、第三の沢の出現を望むのであれば、沢を生み出した土壌に対する評価と感謝も必要になってくる。<br />
<br />
　ＦＩＦＡは、Ｗ杯に出場する選手が所属していたクラブに対し、報奨金を支払っている。それは、素晴らしい選手を育て、維持したクラブに対する彼らなりの感謝の表れでもあろう。選手を育てる土壌を疎（おろそ）かにすれば、Ｗ杯という大樹でさえ枯れてしまうことをＦＩＦＡは知っている。<br />
<br />
　日本はどうか。わたしは、沢が受賞したのはノーベル賞をも超える栄誉だと思うが、彼女を発掘し、育てたクラブは、スタッフは、それに見合った称賛なり報奨なりを受けることができているだろうか。<br />
<br />
　盾や賞状でもいい。日本代表戦への招待でも、レプリカ・ユニホームの贈呈でもいい。沢のような存在を育てた人たちが、自己満足ではなく、日本サッカー協会からの称賛を受けることができる環境を整えなければならない。これは、なでしこに限らず、男子についても言えることである。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［金子達仁］追われる者なでしこの“幸福な重圧”</title>
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		<pubDate>Fri, 06 Jan 2012 07:55:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[スポーツライター]　金子 達仁]]></category>

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		<description><![CDATA[　９６年のアトランタ五輪以降、日本サッカー界はほぼ毎年のように世界への挑戦を続けてきた。世界大会への出場は悲願ではなく常識となり、出場するだけで満足していた日本人は、世界大会での勝利を期待するようにもな]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　９６年のアトランタ五輪以降、日本サッカー界はほぼ毎年のように世界への挑戦を続けてきた。世界大会への出場は悲願ではなく常識となり、出場するだけで満足していた日本人は、世界大会での勝利を期待するようにもなった。<br />
<br />
　だが、いまだかつてこんな年はなかった。今年、日本サッカーが期待されるのは世界への挑戦、ではない。世界一への挑戦、である。<br />
<br />
　言うまでもなく、昨年、なでしこたちは世界の頂点に立っている。しかし、昨年の今頃、日本の女子サッカーがＷ杯で優勝するなどと考えた人がどれだけいたことだろう。彼女たちは、ほとんど誰にも期待されていなかった。長く女子サッカーを支えてきた人たちも力尽きようとしていた。そんな中で、なでしこは世界を制したのだ。<br />
<br />
　たった１年で、状況は劇的に変わった。来るべきロンドン五輪に、なでしこは金メダルを期待されて臨むことになる。日本サッカー史上、かくも大きな期待を寄せられて世界大会に臨んだチームはない。<br />
<br />
　日本に対する対戦相手の見方も違う。昨年のドイツでは、ほとんどの国が日本を相手に勝ちに来た。日本の良さを消そうとするのではなく、自分たちの良さをぶつけようとしてきた。だが、おそらくロンドンでの戦いは、勝ちに来るのではなく、負けないことを第一に考える相手が増えてくるはず。戦術、スタイルに対する研究はもちろんのこと、主力選手に対する分析も綿密なものになってこよう。目標とするメダルの獲得は、当然、簡単なことではない。<br />
<br />
　ただ、史上最も困難なものになるであろう彼女たちの挑戦は、今後の日本サッカー界にとってかけがえのない財産となる。警戒され、研究される側として戦う経験は、ブラジル、ドイツ、イタリアなど、世界でも限られた国しか持ちえていない極めて貴重なものだ。勝てばもちろんのこと、仮に敗れることがあろうとも、得られるものの輝きは変わらない。そして、女子の経験が男子をも変えることになれば、それは、世界でも初めての例となる。<br />
<br />
　なでしこがスポットライトを浴びている分、いささか地味な印象になってしまった感はあるが、かつてないほど攻撃陣に人材の揃（そろ）った男子の五輪代表も期待できる。予選でシリアという難敵を倒さなければならないが、出場がかなえば、なでしこにも負けないぐらい、いや、なでしこ以上にメダルの可能性はあると見る。<br />
<br />
　大きな期待は、現場で戦う者にとっては重圧ともなる。だが、重圧の中で戦った経験は、生涯の財産となる貴重なものとなる。なでしこも男子も、大きな期待を喜びとし、しびれるような重圧を満喫する１年にしてほしい。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［金子達仁］日本にも欲しい「地域活性化スタジアム」</title>
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		<pubDate>Thu, 05 Jan 2012 00:49:19 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[スポーツライター]　金子 達仁]]></category>

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		<description><![CDATA[　高さはおよそ３００メートルほどの円錐（えんすい）形。頂点部分は病院になり、ホテル、スポーツクラブ、商業施設などが上層部には収まる。もちろん、下層部に位置するスタジアム部分も、エアコンが完備――。前回も]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　高さはおよそ３００メートルほどの円錐（えんすい）形。頂点部分は病院になり、ホテル、スポーツクラブ、商業施設などが上層部には収まる。もちろん、下層部に位置するスタジアム部分も、エアコンが完備――。前回も書いたが、ドイツの建設会社で見せてもらった、カタールに作られる予定の最新型複合スタジアムの外観と概要は、言葉を失うほどに未来的だった。完成した暁には、サッカースタジアムとしてだけでなく、建築物としての魅力で世界中の観光客を呼び寄せることになろう。<br />
<br />
　ちなみに、総工費は２０億ユーロ程度だという。<br />
<br />
　額を聞いた時には、あまりにも天文学的な数字にしか思えなかった。２０億ユーロと言えば、空前の円高が進んだ現在でさえ、２０００億円をはるかに超える巨費。東京スカイツリー総工費の約３倍である。ゆえに、これは潤沢な資金を誇るカタールゆえの話であって、日本には到底縁のない夢物語だとオートマチックに思い込んでしまっていた。<br />
<br />
　もちろん、その考えは基本的にいまも変わらない。たかがスタジアムに２０００億円も出すという発想は、いまの日本人には皆無だろう。だが、２０００億円という数字に対する考え方は、ここ１週間でいささか変わりつつある。<br />
<br />
　八ツ場ダム建設にかかる金額が４６００億円程度だと知ってからは。<br />
<br />
　もちろん、治水面、安全面などで不可欠な場合もあるダムと違い、スタジアムは所詮（しょせん）、娯楽のためのものである。なくて困る人、物足りなさを覚える人はいても、命を落とす人はいない。ただ、ダムを建設する理由のひとつに、地域に対する経済効果というものが含まれているのであれば、複合型スタジアムの建設は、新たな選択肢の一つとなりえるのではないか。<br />
<br />
　スタジアムを作るには、道路を含めた周囲のインフラを整備しなければならない。ホテルや病院を併設するスタジアムであれば、決して少なくはない雇用も捻出される。老人ホームを併設し、地域の活性化を計っているスタジアムもある。そして、ダムと決定的に違うのは、スタジアムには定期的な集客能力がある、ということである。<br />
<br />
　大正時代に「東洋一の野球場を」とのコンセプトで建設された甲子園は、２１世紀に入ってもなお、高い魅力と集客能力を保ち続けている。新しいものは古くなるが、いいもの、高い志によって作られたものは、古くならない。いまはまだ無理にしても、いつかは日本に、地元を元気にするための手段としてスタジアム建設を考える政治家、官僚が出てきてくれたら――。それが、来年へ向けての夢である。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［金子達仁］もはや都市計画の域　欧州スタジアム</title>
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		<pubDate>Tue, 27 Dec 2011 08:00:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[スポーツライター]　金子 達仁]]></category>

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		<description><![CDATA[　沖繩にサッカー専用競技場を造るための調査検討委員会が設立され、わたしも、そのメンバーに選ばれた。いいものを造るためには、まずいいものを見る必要がある。そのため、後ろ髪を引かれつつもクラブＷ杯に背を向け]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　沖繩にサッカー専用競技場を造るための調査検討委員会が設立され、わたしも、そのメンバーに選ばれた。いいものを造るためには、まずいいものを見る必要がある。そのため、後ろ髪を引かれつつもクラブＷ杯に背を向け、沖繩の関係者と駆け足で欧州を回ってきた。<br />
<br />
　正直、衝撃を受けている。<br />
<br />
　カシマスタジアムが完成した時、「これで日本も欧州のスタジアム水準に大きく近づいた」と思った。埼玉スタジアムが完成した時は「これで追いついた」と思った。それが間違っていたとは思わない。けれども、０２年を最後に進化も成長も終えてしまった観のある日本のスタジアムに比べ、欧州のスタジアムはいまなお日進月歩を続けていた。<br />
<br />
　その好例がドイツである。今回、わたしは過去に訪れたことのあるいくつかのスタジアムを再訪したが、そのすべてが、５年前とは違った姿になっていた。座席を増設したところ、陸上競技場をなくしたところ、屋根を架設したところ、トイレの数を増やしたところ――。Ｗ杯の遺産を食いつぶしているのが日本のスタジアムだとしたら、ドイツのスタジアムはＷ杯をきっかけにしていた、と言えるかもしれない。<br />
<br />
　さらに、欧州ではスタジアムが単なるスタジアムではなくなる時代に突入しようとしている。フランス北部のリールで建設中のスタジアムは、ピッチの半面が可動式になっており、動いたグラウンドの下からはテニスやバスケットなどができるアレーナが出現する仕組みになっていた。ホテルやショッピングモール、老人ホームなどを併設しているスタジアムもあった。<br />
<br />
　「助言をするとしたら、サッカー場を造る、という発想は捨てよ、ということです。いまやスタジアムの建設は、都市計画として考えるべき時代なのです」<br />
<br />
　全世界に超近代的な複合型スタジアムを建設しているデュッセルドルフの建設会社「ＨＰＰ」で聞いた話には、目からウロコがボロボロと落ちる気分にさせられた。内田が所属するシャルケの“アレーナ・アウフ・シャルケ”などをデザインしたシュミッツ氏は言う。<br />
<br />
　「雨に濡れる。汚いトイレに並ぶ。アクセスが悪い。誰がそんなスタジアムに行きたがるでしょうか」<br />
<br />
　氏の元には全世界から設計の以来が殺到しており、その中には中国・大連からのオファーも含まれている。<br />
<br />
　シュミッツ氏は、自らが考える究極のスタジアムだという模型も見せてくれた。あまりに奇抜な姿に「ＳＦの世界ですね」とつぶやくと彼は笑った。<br />
<br />
「でも、現実なんだ」<br />
<br />
　円錐（えんすい）型をしたその超複合型スタジアムは、いまから１１年後、カタールに出現する。</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［金子達仁］忘れえぬソクラテスとの６時間</title>
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		<pubDate>Fri, 09 Dec 2011 01:04:03 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[スポーツライター]　金子 達仁]]></category>

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		<description><![CDATA[　場所は、サンパウロからクルマで３時間ほど走ったところにある小洒落（こじゃれ）たワインバーだった。最初の質問に対する答えを聞いて、「このインタビューはダメだ」と思った。子供のころのアイドルは誰だったのか]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　場所は、サンパウロからクルマで３時間ほど走ったところにある小洒落（こじゃれ）たワインバーだった。最初の質問に対する答えを聞いて、「このインタビューはダメだ」と思った。子供のころのアイドルは誰だったのか、という挨拶（あいさつ）代わりの質問に対して、彼は侮蔑の念を隠そうともせずにこう言ったのだ。<br />
<br />
　「その質問が憧れのサッカー選手を聞いているのであれば、答えることはできない。サッカー選手をアイドル視するほどわたしは愚かじゃなかったからな」<br />
<br />
　こちらが言葉を失っていると、彼はニヤリと笑って続けた。<br />
<br />
　「人間としての憧れ、という意味であれば、チェ・ゲバラだったがね」<br />
<br />
　それが、“ドトール”ソクラテスだった。<br />
<br />
　最初の答えがあまりにも素っ気なかった分、笑顔とのギャップはとてつもなく大きかった。一気に緊張から解き放たれたわたしは、美しかった８２年のブラジル代表について、８２年ほどには美しくなかった８６年のセレソンについて、それこそ止めどなく質問を浴びせ続けた。彼は、水のようにワインをがぶ飲みしながら、そのことごとくに刺激的な答えを返してくれた。互いに半ば酩酊（めいてい）状態になりながら続けた６時間あまりのインタビューは、わたしにとって生涯忘れえぬ思い出のひとつである。<br />
<br />
　たとえば、８２年のイタリア戦について。<br />
<br />
　「守備を固めるべきだったとオスカールが言っていただと？馬鹿馬鹿（ばかばか）しい。攻めなくて何がブラジルだというんだ。そんなことを言うから、あいつはチームの中で嫌われてたんだ」<br />
<br />
　たとえば、８２年と８６年の違いについて。<br />
<br />
　「８２年は予選からメンバーを固定して戦った。８６年は最後まで固定できないまま大会を迎えてしまった。そこが大きな違いだった」<br />
<br />
　たとえば、宿敵アルゼンチンについて。<br />
<br />
　「世界広しといえども、ペレとマラドーナを同列に論じるような世間知らずはあいつらだけだろうな。８２年、確かに我々はイタリアに負けたが、アルゼンチンは木っ端みじんにしてやった。それだけでわたしはあの大会に満足できる」<br />
<br />
　ちなみに、彼が「アルゼンチン」という単語を口にする際には、ほぼ例外なくちょっとした“装飾”がなされていた。橋下大阪市長が「教育委員会」という言葉を口にするときにしたような“装飾”である。<br />
<br />
　セレソンを愛し、アルゼンチンに敵意をむき出しにした男は、いま、ゲバラとの邂逅（かいこう）を果たせているだろうか。その場にいて、彼の表情と“装飾”を確認できないのが、なんとも残念である。</p>
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		<title>［金子達仁］歴史的Ｊ最終節</title>
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		<pubDate>Fri, 02 Dec 2011 01:24:44 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[スポーツライター]　金子 達仁]]></category>

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		<description><![CDATA[　運命の最終節が迫ってきた。Ｊ１では優勝をかけた三つ巴の戦いが、何の因果かすべてアウェーゲームで行われ、Ｊ２では昇格残り１枠をかけ、同勝ち点で並ぶ札幌と徳島が最後の力を振り絞る。待ち受けているのは歓喜か]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　運命の最終節が迫ってきた。Ｊ１では優勝をかけた三つ巴の戦いが、何の因果かすべてアウェーゲームで行われ、Ｊ２では昇格残り１枠をかけ、同勝ち点で並ぶ札幌と徳島が最後の力を振り絞る。待ち受けているのは歓喜か、それとも絶望か。ファンにとっては忘れえぬ週末となることだろう。<br />
<br />
　勝つのは、どこか。<br />
<br />
　Ｊ１では、首位を走る柏が、３チームの中で最も苦しい最終節を迎えることになる。なにしろ、相手は浦和。しかも、前節の勝利で１部残留をほぼ確定させたばかりの浦和である。<br />
<br />
　仮に浦和の１部残留がまだ決まっていなかったとしたら、柏が優勝する可能性はもっと大きくなっていたのではないか。優勝のかかるチームにはもちろん重圧がかかるが、降格のかかる側にも凄（すさ）まじい圧力がかかる。浦和が普段通りの力を発揮する確率は、決して高いものではなかったはずだ。<br />
<br />
　だが、ご存じの通り福岡での逆転勝ちによって、浦和はほぼすべての重圧から解放されている。彼らからすれば、最終節は負けて失うものはなにもなく、勝てば相手の絶望を目の当たりにできるという、低迷した今季の鬱憤（うっぷん）を一気に晴らすことのできる状況である。もともとタレントの豊富なチームだけに、のびのびとプレーされてしまうと柏には相当厳しい戦いとなろう。<br />
<br />
　勝ち点差１で柏を追う名古屋は新潟と、２差のＧ大阪は清水と戦う。もちろんどちらも簡単な相手ではないが、「優勝した経験」を持っている強みは大きい。<br />
<br />
　名古屋にしてもＧ大阪にしても、できる限り早い時間帯に、ライバルたちに「バッドニュース」を伝えたいところだろう。そして、優勝への挑戦者を迎撃する３会場では、対戦相手が動揺するニュースであれば試合中にでも流してもらいたい。つまり、仮に名古屋が先制したならば、埼玉ではその一報をすぐに場内に流してほしい。日本ではほとんど馴染（なじ）みがないが、欧州では当たり前の演出である。<br />
<br />
　Ｊ２も大変なことになっている。得失点差で徳島を２上回る札幌は、ホームで最終節を戦うのだが、よりによって相手が首位のＦＣ東京である。当然、勝つのは簡単なことではないし、大量得点はまず望めない。一方、前節鳥栖に痛恨の大敗を喫して４位に下がった徳島はアウェーで、しかし下位に低迷する岡山と戦う。ＦＣ東京、鳥栖に続く３位にはどちらが滑り込むのか。こちらも、まったく予断は許さない。<br />
<br />
　ちなみに、今年の最終節は、Ｊリーグにとっても歴史的な一日となる。北海道、本州、四国、九州…すべてのエリアに、ドラマの主人公がいることになるからだ。川淵氏をはじめ発足に関わった方々にとっても、さぞ感慨深い一日になるのではないか。</p>
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		<title>［金子達仁］五輪へ前進もシリアの危険な破壊力</title>
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		<pubDate>Tue, 29 Nov 2011 01:16:40 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[スポーツライター]　金子 達仁]]></category>

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		<description><![CDATA[　ここ１０数年、中東のサッカーを観（み）るたび、くすぶってきた思いがあった。 　「彼らの辞書に正々堂々という言葉はあるのだろうか」 　主導権を握ろうとはハナから考えもせず、局面でのこすっからさだけで勝負しよ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　ここ１０数年、中東のサッカーを観（み）るたび、くすぶってきた思いがあった。<br />
<br />
　「彼らの辞書に正々堂々という言葉はあるのだろうか」<br />
<br />
　主導権を握ろうとはハナから考えもせず、局面でのこすっからさだけで勝負しようとする。勝利を勝ち取ろうとするよりは、かすめとろうとする。そんな中東のサッカーが、はっきりいってしまえばわたしは大嫌いだった。<br />
<br />
　それがこの日、過去形になった。<br />
<br />
　シリアは、まさしく正々堂々と日本を倒しに来ていた。追いついてからも、守りを固めるどころか迷うことなく２点目を奪いに来ていた。先制しながら守りに入ろうとせず、真っ向からシリアとの撃ち合いに臨んだ日本の若く青臭い勇気にも好感を抱いたが、敵地でもまったく臆することなく攻勢に転じたシリアの蛮勇も立派だった。<br />
<br />
　シドニー五輪の予選以降の日本が戦ってきた相手は、いくらテレビ局が「絶対に負けられない」と煽（あお）ろうとも、日本が負ける可能性はあまりない相手がほとんどだった。ありていにいえば、「勝つか負けるか」ではなく、せいぜい「勝つか分けるか」が焦点だった。<br />
<br />
　だが、この日のシリアは本当に危険な相手だった。アトランタ五輪予選でサウジアラビアと戦った時以来１５年ぶりに、日本の選手たちは「負けるかもしれない」という恐怖を現実のものとして感じたことだろう。特に守備陣の選手たちは、勝利を収めてなお、シリアのアタッカーたちに対する警戒心を最大レベルにまで引き上げているに違いない。<br />
<br />
　中でも、一度は同点となるゴールを決めたスマには、サウジアラビアのオワイラン、イラクのアーメド・ラディ、韓国の崔淳鎬（チェスンホ）、そして釜本邦茂らをも超える、アジア史上最大の巨星となる可能性さえある。白状すると、わたしはこの超大型ストライカーの荒々しい魅力に完全にノックアウトされてしまった。<br />
<br />
　もちろん、日本の選手たちも素晴らしかった。仮に大津の決勝弾がなかったとしても、その評価は変わらなかっただろう。攻撃は理知的で、実にエレガントだった。欧米の記者が見たら、その正確さ、切れ味をメスにたとえるかもしれない。<br />
<br />
　だが、シリアには斧（おの）の破壊力がある。しかも、残り３試合のうち２試合がアウェーとなる日本に対し、シリアはすべての試合を中東で戦うこととなる。この日の勝利で日本が半歩、ロンドンに近づいたのは事実だが、それは、シリアにとって容易にひっくり返すことのできる差でもある。</p>
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