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	<title>スポーツメディア－動楽者（どうらくもん）－ &#187; スポーツライター登龍門 present by 「朝日日刊インサイト」</title>
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	<description>スポーツライタ-を夢見る若者に対し､学べる場および競い合う場を提供すること目的とした金子塾｡その塾生およびプロのスポーツライターのブログを公開するスポーツメディア-動楽者-</description>
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		<title>［Ｊリーグユースカップ２０１０］審判</title>
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		<pubDate>Wed, 22 Dec 2010 02:20:33 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[塾生]西本匡吾]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツライター登龍門 present by 「朝日日刊インサイト」]]></category>

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		<description><![CDATA[　日本サッカー協会から電話が掛かってきたのは、１２月１５日のことだった。 　広報部の方は慇懃な口調で、申し訳なさを底辺に漂わせながら、切り出した。 「すみませんが、今回はお断りということで…」 　１２月１２日]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　日本サッカー協会から電話が掛かってきたのは、１２月１５日のことだった。<br />
　広報部の方は慇懃な口調で、申し訳なさを底辺に漂わせながら、切り出した。<br />
「すみませんが、今回はお断りということで…」<br />
　１２月１２日に行われた、Ｊリーグユースカップ２０１０・ＦＣ東京ユース対アルビレックス新潟ユースの主審を務めた大友一平さんに、取材依頼をした返答だった。<br />
　一般的に、試合を取材する時は主催者となる組織とホームチームに取材申請を行う。だが、審判の方に取材をするときは日本サッカー協会に申請をしないといけない。<br />
　当試合後、大友さんに取材をしようと会いに行った。大友さんからは「大丈夫ですよ」というお返事を頂けたが、結局取材をすることは叶わなかった。<br />
　審判を取材しようと思ったのは、彼らほど「守られていない」人はいないと感じたからである。<br />
　試合の後半２０分過ぎだった。<br />
　ＦＣ東京ユースの選手が敵陣深くで倒される。しかし、笛はならない。芝に膝をつけて倒れてしまったが、最も近くで見ていた線審を信頼してか、大友さんは笛を吹かなかった。<br />
　「押しているよ！！」<br />
　倒された選手はプレーに熱を帯びながら反則をアピールし、声に批判を込める。アルビレックス新潟の選手は、いち早くプレーをするため、ボールを奪ったらすぐに前線に蹴り込んでいた。<br />
　選手はルールによって守られている。だが、反則か否かを判断する人間は、賞賛より罵倒を、感謝よりも非難を、より多く受けているのではないか。「お前のおかげで負けた」と「お前のおかげで勝った」どちらの言葉が多く投げかけられているかは明らかである。<br />
　だからこそ、聞きたかった。若年層に笛を吹く難しさとトップチームとの違い。そして、審判の魅力を、である。<br />
　日本サッカー協会の広報の方から、取材についていくつかの質問を受けた。内容、日時、媒体とこれまでと同様のことだけではなかった。「選手の名前は出しますか？それだけはお断りします」と言われた。つまり、選手の個人名を審判が試合後に言うことは、例えそれがケーススタディの場合でも、見方によっては批判となってしまい、今後の選手のプレーにも影響が出ででしまう。<br />
　グラウンドを離れても、審判は選手を守らなければならない。<br />
　Ｊリーグユースカップは、育成年代の選手のとっては欠かせない。けれども、彼らが試合を行えるのは、それを支える人がいなければ成立しない。決勝戦までの道のりは長い。審判が注目され「ない」良い試合は、彼らに喝采と賞賛を、与えたい。<br />
</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［Ｊリーグユースカップ２０１０］牧歌的な日立台</title>
		<link>http://dourakumon.com/index.php/insight/2104</link>
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		<pubDate>Wed, 22 Dec 2010 02:18:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[塾生]小谷紘友]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツライター登龍門 present by 「朝日日刊インサイト」]]></category>

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		<description><![CDATA[　熱さとユーモアではJリーグ随一とも言える柏レイソルのサポーターも、完全に言葉を失っていた。隣の人は、こりゃ退場だなとつぶやく。 　一対一の状況で抜きにかかった相手選手を、キーパーがペナルティエリアの外とは]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　熱さとユーモアではJリーグ随一とも言える柏レイソルのサポーターも、完全に言葉を失っていた。隣の人は、こりゃ退場だなとつぶやく。<br />
　一対一の状況で抜きにかかった相手選手を、キーパーがペナルティエリアの外とはいえ完全に倒してしまっていた。キーパーの足はスタンドからでもハッキリかかっていたように見えたし、当然ながら審判が笛を吹くことに迷いは無かった。<br />
　背筋が凍り、血の気が引くような思いがしただろう。しかし次の瞬間、柏レイソルU－１８のサポーターの顔には安堵の色が広がっていた。<br />
　審判が突きつけた紙は黄色だった。<br />
　ファウルを犯してしまった側にとって表情を緩める場面も、受けた側からすれば堪ったもんじゃない。前半にバルセロナのようなサッカーでポンポンポンとボールをつなげられ、一点のリードを許していた大宮アルディージャユースにとっては、試合を振り出しに戻す絶好機である。<br />
　当然ながら安堵のため息で支配されたスタンドの反対側からは、盛大な重低音が聞こえてくると思っていた。<br />
ところが聞こえてこないままに、蹴られたフリーキックはゴールの上に外れて行った。<br />
　アルディージャサポーターは決して多くなく、レイソル側のスタンドにいたせいもあるのかもしれない。しかしブーイングは聞こえなかった。明らかな得点機会阻止を、一枚のイエローカードだけでは当然納得しまいだろうと思いきや、聞こえてこない。<br />
　試合全体がいつもとはちょっと違う。厳しさの代わりにサポーターの眼には暖かさが溜められ、相手へのブーイングは聞こえない。<br />
　笛が鳴った瞬間、０－１で敗れた大宮の選手たちはバタバタと倒れこむ。１２月のカップ戦である。ましてや今回が最後の大会となる選手もいる。試合後、得点機会を阻止され敗れているだけに、Jリーグであったら起こりそうな審判に対する抗議もサポーターのブーイングも無かった。おそらく審判も、若い選手を思って厳しいジャッジは下さなかったのであろう。<br />
　数は少ないもののいつもの様に声を上げる両チームのサポーターたちは、試合後挨拶に来た相手チームにエールを送っていた。思い返せば１０月の全日本ユースのときもサンフレッチェ広島F.Cユース、FC東京U－１８のサポーターがともにエールを交換していた。<br />
　ブーイングはない。殺伐とした雰囲気もない。どこか牧歌的な雰囲気が流れている。しかし物足りなさは無い。大きな事を言ってしまえば、スタジアム全体がユースの選手を見守っている感覚である。厳しさはなくとも、温かさはある。<br />
　それにしても１２月なのに１５℃とは。<br />
　暖かさがスタジアムを包みこんでいた。<br />
</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［Ｊリーグユースカップ２０１０］魅力的なU-18なだけに…</title>
		<link>http://dourakumon.com/index.php/insight/2102</link>
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		<pubDate>Wed, 22 Dec 2010 02:17:45 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[塾生]滝沢康英]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツライター登龍門 present by 「朝日日刊インサイト」]]></category>

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		<description><![CDATA[　同じユース同士の試合とは思えなかった。 　しかも、勝者のトップチームは来年からＪ２へ落ち、敗者はＪ１に残るチームなのだ。 　第１８回Jリーグユース選手権大会、決勝トーナメント２回戦。FC東京U-18 vsアルビレックス [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　同じユース同士の試合とは思えなかった。<br />
　しかも、勝者のトップチームは来年からＪ２へ落ち、敗者はＪ１に残るチームなのだ。<br />
　第１８回Jリーグユース選手権大会、決勝トーナメント２回戦。FC東京U-18 vsアルビレックス新潟ユース。<br />
<br />
　FC東京U-18は序盤から７番武藤君、１８番江口君、１０番佐々木君のスピード豊かな３人のMFと、快足FWの１１番秋岡君が果敢にポジションを変えて、時にはドリブルで、時にはパスワークでアルビレックス新潟ユースの守備陣を混乱へと陥れる。<br />
　もう一人のFW９番前岡君は184cmのフィジカルを生かしてきっちり起点となり、４人の機動力を引き出すと同時に、ゴール前で高さを発揮した。<br />
　タッチライン沿いにボールが出れば、両サイドバックの４番廣木君と２２番村松君が攻撃参加し、確実にチャンスの数を増やしていく。<br />
　時より訪れるピンチには、ワンボランチ気味に構える15番橋本君が真っ先に顔を出して目を摘む。<br />
　センターバック２人とゴールキーパーは仕事らしい仕事をしたという印象がないくらいFC東京U-18は完全に支配していた。<br />
<br />
「JFLでもやっていけるんじゃないの」<br />
　隣でシャッターを切るカメラマンが思わずこぼすほどだ。<br />
<br />
　試合は７番武藤君の２ゴールとオウンゴールによって、FC東京U-18が３－０で勝利した。内容としては６点、７点と入ってもおかしくはないぐらいのワンサイドゲームだった。<br />
<br />
　FC東京U-18の攻撃は魅力的だった。迷いがなく思いっ切りがいい。１対２という不利な状況であっても、個人で仕掛けて突破していく。それを可能にするのは高いテクニックがあるからこそなのだが、前提としてトライしようとする気持ちの強さを感じる。<br />
　しかもDFの足にボールが引っ掛かったとしても、泥臭く奪い合いをして前へ進もうとする。<br />
<br />
　ここ数年、FC東京のユース世代は同大会やプリンスリーグで優勝するなど、輝かしい結果を残している。巣立った選手たちもトップチームに限らず、他チームに移っても活躍している人が多い。<br />
　育成は成功していると見て間違いない。<br />
　だからこそ、FC東京がＪ２に落ちてしまったことに矛盾を感じてならないのだ。<br />
　トップチームとユースチームとの間が直結していない。何かが噛み合っていないのではないか。<br />
<br />
　若い世代の試合内容がすこぶる良かっただけに、逆にそんな印象を持ってしまう複雑なゲームだった。<br />
</p>
]]></content:encoded>
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		<item>
		<title>［Ｊリーグユースカップ２０１０］微笑ましい熱戦</title>
		<link>http://dourakumon.com/index.php/insight/2100</link>
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		<pubDate>Wed, 22 Dec 2010 02:16:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[塾生]吉本和孝]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツライター登龍門 present by 「朝日日刊インサイト」]]></category>

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		<description><![CDATA[　試合当日京都サンガのファンフェスタをやっていた影響もあってか、試合を見ようとたくさんのお客さんが。近所の少年サッカーチームの一団、おじいさんとお孫さん、ご父兄の方、サンガの応援団、また湘南ベルマーレの]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　試合当日京都サンガのファンフェスタをやっていた影響もあってか、試合を見ようとたくさんのお客さんが。近所の少年サッカーチームの一団、おじいさんとお孫さん、ご父兄の方、サンガの応援団、また湘南ベルマーレのご父兄、サポーターの方も一団となって、これから地域の体育祭のメインイベントが始まるかのような微笑ましい光景。<br />
　試合前、ディープ・パープルのスモーク・オン・ザ・ウォーターのリズムに乗せてベルマーレの選手名を呼び、鼓舞する応援団。一方のサンガ応援団はホームタウンでの試合とあってか手馴れたもの。選手の「今から行くぜ！」の掛け声とともにそれまで静かにしていた楽器隊はＲＣサクセション雨上がりの夜空に替え歌を演奏し応援がはじまる。<br />
<br />
　試合はボールを保持し、ディフェンスラインで回しながら相手の隙をうかがい、ボールを縦に入れて勝負する京都サンガF.C.U－１８と、その前へ入れてくるボールを狙い、相手のディフェンスとディフェンスの間にボールを送り、そこに前線の選手がいやらしく走りこんでくる速攻を仕掛けようとする湘南ベルマーレユースの戦い。平松監督（湘南）の「攻守に連動して相手の嫌がるサッカーを。」を体現する戦い。３番センターバックの選手の正確なロングフィードに走りこむ１０、１１、２０番の選手。<br />
　前半よりハイペースでプレッシャーをかけてくる湘南イレブン。一対一で止められない選手には二人目の選手がすかさずカバーに入る。<br />
　対する京都は左サイドの１１番、トップ下の７番の選手の攻め上がりと右サイドの３番のＤＦのオーバーラップからチャンスをつくろうとするが、芳しくない。<br />
<br />
　前半、出足のいい湘南が１点を先制。１対０で前半を終える。シュンとする京都イレブン。<br />
<br />
　ハーフタイム、京都本田監督よりお話。<br />
「いいか、うまくいかないのも自分たちのなかでは想定内。俺たちはボールを保持して回してチャンスをつくって相手を崩していくスタイルで戦ってきた。じゃあそれに対してどこまで自分たちのスタイルを貫けるかや。２０本でも３０本でも相手が崩れるまでボール回したらいい。最後までこのスタイルを貫くぞ。そして絶対に勝つぞ。」<br />
後半、立ち上がりから京都の動きがよくなるが、湘南も動きは衰えない。<br />
　が、京都後半１１番の選手が入ったトップ下ポジションとチェンジし左サイドに入った７番の選手がゴールを決める。が、湘南も負けてはいない。後半４４分湘南１７番の選手が放ったロングシュートをゴールに叩き込む。試合は決まったかのように喜ぶ湘南の選手。京都の選手の士気が落ちそうになる。「まだ終わってない、諦めるな。」監督から檄が飛ぶ。会場にいた誰もがこれで決まりか、という雰囲気が漂いはじめた後半ロスタイム、コーナーキックから京都３番の選手が同点弾を叩き込む。後半途中から流れが京都に来ていたとはいえ、予期できない一撃。延長戦だ。<br />
　延長に入ると前半からハイペースで飛ばしてきた湘南イレブンにやや翳りが見える。<br />
　流れは完全に京都へ。<br />
<br />
　延長戦からはナイターが入る。１８時から京都サンガのパーティがあるため、スタッフの皆様は気が気でない。延長戦でも勝負がつかずＰＫ戦へ。ＰＫ戦は京都のキーパーが三本のシュートを止めるという大当たりで京都の勝利。<br />
<br />
　試合後本田監督に話を伺う。<br />
　最初から後半勝負の頭はあったのですか？<br />
「はい。選手には伝えていませんでしたが湘南さんが前半とばしておられたんで後半残り１５分からが勝負だ、と思っていました。」<br />
　とってとられて追いついて追いつかれてほんとに選手には身になる試合でしたね。<br />
「はい。トーナメントを勝ち進んで突破していく、自分たちが試されていく中で選手たちがたくましく戦ってくれました。」<br />
<br />
　湘南平松監督にお話を伺う。<br />
　前半で止めを刺したかったですね。<br />
「そうですね。でも選手はよくやってくれました。」<br />
相手の７番と１１番は気にしておられましたか？<br />
「そうですね、マンマーク、というわけではないけど気にするようには言ってました。」<br />
<br />
　最後にコーチングについて伺う。<br />
　試合中のご自分の声はどこまで聞こえてると思って話されてますか？<br />
「や、聞こえてないんじゃないかなと思います（笑）。でも練習でずっと一緒にやってますし、声が届かなくても感じてくれてることはあるんじゃないかと思ってます。」と照れて話す本田監督。<br />
「どうなんでしょうね。や、でも試合中にいいプレーにはサンキュウ、って言葉、前向きな言葉で伝えることも大事だと思います。」<br />
<br />
　寒空の中、２時間半近い時間、戦った選手たち、そしてそれを寒空の中見守ったほとんどのサポーター、お疲れ様。<br />
</p>
]]></content:encoded>
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		<title>[Ｘリーグ]変革のとき</title>
		<link>http://dourakumon.com/index.php/insight/1534</link>
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		<pubDate>Thu, 16 Sep 2010 06:08:53 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[塾生]小山内隆]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツライター登龍門 present by 「朝日日刊インサイト」]]></category>

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		<description><![CDATA[　３８−０の完封劇の後、選手たちはスタンドに挨拶をし、休む間もなくスタジアムの外へ走り出した。同時に場内にはファンサービスが行われるというアナウンスが流れる。観客たちは嬉々として席を立ちはじめた。 　ゲー]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　３８−０の完封劇の後、選手たちはスタンドに挨拶をし、休む間もなくスタジアムの外へ走り出した。同時に場内にはファンサービスが行われるというアナウンスが流れる。観客たちは嬉々として席を立ちはじめた。<br />
　ゲートを出ると、選手たちが整列して待ち受け、「ご来場ありがとうございます」と声をかけている。スタンドから見ていた選手が突如目の前にあらわれた驚きに、ゲート付近は瞬時に色めき、歓喜の輪ができあがった。讃える声をかけるだけでなく、握手や写真撮影に興じている人もいる。人の流れは止まり、選手を軸に渦となり、次第に大きさを増していった。<br />
　トップスピードで躊躇なく頭からぶつかり合うアメリカンフットボールの強烈な衝撃だけでなく、フットボーラーによる予想外の対応に、誰もが感情を昂らせていた。<br />
<br />
　９月４日、日本アメリカンフットボール界の社会人リーグ、Xリーグが開幕した。千葉マリンスタジアムでは７日、５年振りの日本一を目指すオービックシーガルズが緒戦にハリケーンズを迎えて圧勝。年明け１月、日本一を決する東京ドームでのライスボウルへ向け上々の船出となった。<br />
　リーグ戦形式で全１８チームがしのぎを削るのがXリーグである。かつては実業団チームが華々しく活躍したが、しかし現在の１８チームを見ると、日本企業の実業団チームとして歴史を有するのは３チームしかないことに気づく。パナソニック、富士通、鹿島、それ以外は外資系企業のチームかクラブチームなのである。<br />
　シーガルズもまた、リクルートの実業団チームとして１９８３年にスタートしながら、１９９９年に運営形態をクラブチームとした背景を持つ。<br />
<br />
 「もはや、ひとつの企業だけでは支えきれなくなったということです」<br />
<br />
　シーガルズの運営会社OFCで取締役をつとめる渡部滋之はいう。自身も大学でアメフトを始めたリクルートシーガルズのOBである。<br />
<br />
 「社会人リーグはバブル景気の時、大いに盛り上がりました。世間にお金があふれ、資金が次々に投入された時代です。しかし景気が悪くなると、企業は各所で見直しをはじめました。アメフトのチームは６０人前後の大所帯。全員を雇用してチームを存続させることは採算に見合うのか。そうした問いに、多くの企業が撤退という答えを出していったのです」<br />
<br />
　クラブチームとなり体制は大きく変わった。<br />
　選手は誰もが会社員として各々の企業に勤務し、週末の練習時に集合する。勤務地が大阪という選手さえいるほどだ。週末のたびに習志野を目指し、二日間みっちりと汗を流すのである。<br />
　メインスポンサーには２００３年からオービックを迎え良好な関係を築いているが、やはり不動というわけではない。<br />
　オービックにすべてを支えてもらえないことも、十分に理解している。<br />
　だからこそ、フランチャイズ地域の習志野の人びとに必要とされる存在になることがチームを存続させる鍵だと、渡部は考える。<br />
<br />
 「今までは、技術レベルを向上さえすれば試合を見に来てくれるのだと思っていました。しかし違った。チームの存在自体を知ってもらうことも必要だったんです。チームの熟成を目指すのと同時に、見にきてくれと、もっと世の中に突きつけなければならない。そう思い、動き始めたのがここ２〜３年です」<br />
<br />
　チーム関係者以外で、シーガルズの支援者を１０００人つくろう。<br />
　目標を掲げた渡部は、習志野市にある歯科医師会の新年会をはじめ、紹介を得てはあらゆる場に顔を出した。<br />
　市の国際交流課とも関係をつくった。<br />
　習志野市では例年、姉妹都市のアメリカ・アラバマ州タスカルーサから高校生の訪問を受ける。その際、チームに所属するアメリカ人選手と交流する機会をつくってほしいと相談を受けたのである。日本の生活事情を伝えるうえで、日本に住む選手から話を聞く形が何より興味を持ってくれるのではないかと、市は一計を案じたのだ。<br />
　タスカルーサといえばアラバマ大学のホームタウンである。同大学は昨シーズン全米を制したアメフト強豪校であり、なるほど、高校生たちはきっとアメフトに強い関心があるに違いない。渡部は当然快諾した。<br />
<br />
 「こうした地域貢献の形があるなんて、思ってもみませんでした。市の担当者による予想は当たって、文化交流のプログラムのなかでは一番楽しかった企画という反応を得たようです。シーガルズとしては国際交流課の方と楽しい時間を共有できたことも大きかった。この接点をきっかけに、試合を見に来てくれるようになったんです。アメフトを知っていようがいまいが関係なく、シーガルズを応援しようと足を運んでくれるんです。そして、そういう方々は自発的にアメフトを勉強される。同様の関係を、もっと築いていきたいと思いました。それには今以上にシーガルズの存在を知ってもらわなくてはならない。目標の１０００人すら、まだ届いていませんから」<br />
<br />
　日本に協会が設立されて７５年が過ぎた。だが、それだけの長い歴史があるとは思えないほどアメリカンフットボールは社会に浸透してはいない。これまでは企業の運動会だから、社会に浸透する必要はなかった。社員に試合があると報せることでスタジアムは埋まったためだ。<br />
　しかし地域のお祭りとして確立させるためには、まず報せ方に頭を捻らなければならない。さらに、足を運んでもらうための関係作りも必須となる。チームが生活者にとって大切な存在になって、ようやく彼らはスタジアムへ足を運んでくれるのだ。<br />
　観客という点では同じだが、チームと来場者の因果関係はまるで違うのである。<br />
<a href="http://dourakumon.com/wp-content/uploads/2010/09/P1000391.jpg"><img src="http://dourakumon.com/wp-content/uploads/2010/09/P1000391.jpg" alt="" title="P1000391" width="360" height="239" class="alignright size-full wp-image-1557" /></a>　この日、千葉マリンスタジアムには２７００人弱が来場。目標に掲げた５０００人には遠く及ばなかった。試合後のファンサービスの場で、誰もが喜びに満ち満ちたその光景を、渡部はひとり佇み見つけていた。<br />
<br />
 「もっと多いと思ったんですけどね。歓声が大きくて、そう感じたのかな」<br />
<br />
　目標より少ない来場者数を悔やんでいたのだろうか。<br />
　いや、それだけではないはずだ。<br />
　平日の夜にも関わらず足を運び、喉を枯らして声援を送った来場者への感謝の念にも包まれていたに違いない。事実、時間が経つにつれ人気が弱まり、ファンサービスから選手が引き上げてなお、渡部は同じ場所を離れず、帰路につく来場者を見つめていた。<br />
　習志野の人たちにとって、チームが郷土の誇りとなる。<br />
　渡部たち、シーガルズが目指す最終型である。<br />
　確かに頂きまでの道のりははるかに遠い。それでも昨年の開幕戦、集客は１５００人ほどだった。　<br />
　５０００人には届かなかったとはいえ、明らかな大幅増。開幕の夜は、シーガルズの試行錯誤が大きく実った一夜だったのである。<br />
<br />
（小山内隆＝文）<br />
</p>
]]></content:encoded>
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		<title>[Ｘリーグ]物足りなさと魅力</title>
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		<pubDate>Thu, 16 Sep 2010 06:07:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[塾生]波多野詩菜]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツライター登龍門 present by 「朝日日刊インサイト」]]></category>

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		<description><![CDATA[　記者席もなければ記者会見もない。もちろんミックスゾーンもない。まだ会場が試合後の余韻に浸るなか、一足先に席を立つ。ホーム側の観客席の階段を降りると、選手の退場口付近に着く。柵の向こう側には、そろそろ試]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　記者席もなければ記者会見もない。もちろんミックスゾーンもない。まだ会場が試合後の余韻に浸るなか、一足先に席を立つ。ホーム側の観客席の階段を降りると、選手の退場口付近に着く。柵の向こう側には、そろそろ試合を終えた選手がピッチから帰って来るはずだった。取材パスを片手に敷地へ入ろうか否か、しばし迷う。その時であった。<br />
　アウェーのハリケーンズの選手たちがわらわらと会場の外に飛び出してきた。同じ地表に立つと、頭上から試合を眺めていた際には想像もつかないほど、彼らの肉体には威圧感がある。光沢のある金色のユニフォームにぎゅうぎゅう筋肉を押し込め、パットをはめた強大な肩をいからせて歩く彼らは、スタジアムに腹を向けてピシッと横1列に並んだ。少し遅れて、サポーターへ挨拶を終えたオービックシーガルズの選手も飛び出してくる。すると今度はスタジアムに背を向けて並ぶ。瞬く間に、漆黒の夜道に長さ５０メートルほどの巨大で肉厚なアーチが誕生した。やがて観客がどっとなだれ込み始めた。両チームの選手たちは感謝の言葉と共に、中央に向かって一斉に頭を垂れる。試合後の熱気がまだまだ冷めぬ帰路のアーチのなかには、観客の笑顔が充満していた。<br />
　先の試合では、３８－０でホームのオービックシーガルズが勝利した。着実に点を重ね、最後の４Ｑでも怒涛の攻撃を見せ１４点を追加。今回初めて観戦する私でさえ、ピッチの中央で繰り広げられるぶつかり合いには凄みと熱を感じて身を乗り出した。密集から抜け出した人が弾丸のように相手を切り裂いた時、ボールがするりと前へ抜けた時、観客のうなり声とともに、どちらのチームとも関係なく感嘆して喜びを感じた。それは見世物として非常に美しくもあった。<br />
　アーチが崩れ始めた頃を見計らって、この日試合に出ていない選手に話しかけてみた。法政大学在学中に日本選手権・ライスボウルに２度出場し、今春には２４歳で日本代表に選ばれた菅原俊選手。怪我で調整が遅れたものの、次節は出場を狙う。ＱＢというポジションに求められる役割と同様に、チームでも引っ張っていく存在になりたい、と話してくれた。取材時間は短かった。まだまだ物足りない思いが尾を引かせる。アメフトという競技の魅力、選手の魅力、少し味わえたからこそ余計に物足りなさが残る。私は不思議な魅力に取りつかれていた。気がつくと、アーチは跡形もなく消え、周囲に人はいなかった。みなより一足遅く、まだ温かさの残る千葉マリンスタジアムを後にした。<br />
<br />
（波多野詩菜＝文）</p>
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		<title>[Ｘリーグ]地域との距離　選手との距離</title>
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		<pubDate>Thu, 16 Sep 2010 06:04:54 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[塾生]滝沢康英]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツライター登龍門 present by 「朝日日刊インサイト」]]></category>

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		<description><![CDATA[　試合終了後、退場ゲートを抜けると、急に人の流れが止まり、辺りがごった返していた。まるでお祭りのようである。 　どうしたものかと周りを見ると、左側にはオービックシーガルズの選手たちが、右側にはハリケーンズ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　試合終了後、退場ゲートを抜けると、急に人の流れが止まり、辺りがごった返していた。まるでお祭りのようである。<br />
　どうしたものかと周りを見ると、左側にはオービックシーガルズの選手たちが、右側にはハリケーンズの選手たちが並んで、道を作っていた。千葉マリンスタジアムを後にした観客たちはその道を通りながら、選手と握手をしたり、言葉を交わしたり、いっしょに写真を撮ったりと、自由気ままに楽しんでいた。<br />
　この日はオービックシーガルズの地元でのゲームだったので、そちら側にファンが集中してしまうのは致し方ない。中でも&#8221;しみけん&#8221;こと清水謙選手のもとにはたくさんのファンが集まり、近づくことすらできなかった。この日、全てのキックを成功させた金親選手も大勢の人に取り囲まれていた。<br />
　さらに道を進んでいくと、フラッシュが絶え間ない人だかりがあった。近づけば、何とチアリーダーたちである。彼女たちもファンとの触れ合いに積極的なのだ。<br />
<br />
　先ほどまでガツガツと体をぶつけ合っていた無骨な男たちが気さくな笑顔で来場者に応じる。試合中はタレントのようなオーラを放っていたチアリーダーたちが目の前にいる。<br />
　この手作り感。距離の近さ。アメフトといえば、ヘルメットで表情が伺えないため、どうしても選手の存在が遠くに感じられてしまう。しかし、これなら親近感が沸くというものだ。<br />
　パワフルな守備で相手攻撃の芽を摘んでいたケヴィン・ジャクソンがこんな優しげな顔をしていたとは、近くで見ないと分からない。<br />
　前を歩いていた人が「千葉ロッテも同じことをやればいいのに」と言いたくなる気持ちも理解できる。<br />
<br />
　オービックシーガルズは習志野市との地域密着を目指している。さらに、試合中にジェフユナイテッド市原・千葉や千葉ロッテマリーンズのマスコットが登場するなど、他のスポーツとの連携にも精力的だ。<br />
　そのうちこれらのスポーツが手を組んで巨大スポーツクラブが千葉でできるのではないかと想像してみると、期待で胸が躍らずにはいられない。<br />
<br />
　しかし一方で気になるのが選手たちの住所の遠さだ。大阪から来ているという人もいるし、WRの萩山竜馬選手は東北大学の大学院に通いながら練習に参加しているという。家が仙台なのだ。<br />
「土曜日に来て練習して、合宿所で一泊。日曜日にまた練習して帰るという感じです。さすがに新幹線代は出してもらってますけど」<br />
「選手たちが分散しているため、練習は土日しかできないんですよ。アメフトは戦術がいくつもあるので、本当はもっとやりたいんですけどね」<br />
と、歯がゆい表情で話してくれたのは事務局の渡部さん。<br />
　オービックシーガルズは日本代表経験者を多く抱えるタレント集団でもある。次期代表候補と言われる萩山選手もこのチームでプレーできることに誇りを感じている。<br />
　だが、いろいろなものを犠牲にしなくてはならないというのもまた事実だ。会社の部活ではないため、この日、試合に臨んだ選手の大半が有休を取ってプレーしたと聞く。<br />
<br />
　チームの地域密着化と選手の遠距離通勤化。<br />
　プロではないクラブチームゆえの大きな課題だが、一気に克服するにはやはり勝利しか方法はないように思われる。勝つことがバラバラに住む選手たちの求心力を生み、勝ち続けることが地域に暮らす人々への認知度につながるのだろう。<br />
<br />
　Ｘリーグ開幕戦は杉原、古谷選手らＲＢたちの果敢なランプレーによって、３８―０とハリケーンズに完勝した。<br />
「２００５年を最後に日本一から遠ざかっているので、今年こそタイトルを奪回したいです」<br />
　試合前、萩山選手が話してくれたとおり、目標に向かって順調な滑り出しを切った。<br />
　観客数は２６８７人と、昨年の倍近い地元の人たちがスタジアムに足を運んだ。<br />
<br />
　地域密着と遠距離通勤という不揃いな両輪がまずは上手く回った。<br />
<br />
（滝沢康英＝文）<br />
</p>
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		<title>[Ｘリーグ]未知との遭遇</title>
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		<pubDate>Thu, 16 Sep 2010 06:03:41 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[塾生]小谷紘友]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツライター登龍門 present by 「朝日日刊インサイト」]]></category>

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		<description><![CDATA[　ルールを思い起こせば、ボールに目が追いついていかない。しかしボールだけを注視していると、流れがわからなくなっている。 　要するに付け焼刃の知識しか持ち合わせていない、観戦初心者ということである。 　浜風舞]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　ルールを思い起こせば、ボールに目が追いついていかない。しかしボールだけを注視していると、流れがわからなくなっている。<br />
　要するに付け焼刃の知識しか持ち合わせていない、観戦初心者ということである。<br />
　浜風舞う、千葉マリンスタジアムでアメリカンフットボールＸリーグ秋季開幕戦のオービックシーガルズ対ハリケーンズの試合が行われた。<br />
選手同士が防具と防具をぶつけ合う音はスタンドまで届き、選手の走る姿は躍動感と力強さが同居していた。加えて海辺近くによる磯の香りが、鼻腔を通過していく。あとはビールとつまみがあれば五感をフル稼働させているなと、のんきなことを考えていたのも束の間、目の前のプレーがよくわからないのである。<br />
　前もってルールを覚えていなかったわけではないが、いきなりプレーとルールをリンクさせることは少々難儀であった。すると繰り広げられているプレーに鈍重な思考回路が追いついていかないうちに、いつの間にかボケっと夜空を眺めることが多くなっていく。しまいには贔屓チームに声援を送るお客さんを遠くに眺めながら、プレーが止まるたびに華やかに踊るチアリーダーに釘付けになっていた。<br />
　しかしケツばっかりを追っかけるようになっていた第２クウォーターも半ば、このままでは何しに来たかわからないとスタンドにいた緑色のユニフォームを着込んだ青年に思い切って声をかけてみる。聞けば彼は千葉大学のアメフト部に所属している学生で、今回は観戦初心者にルールを教えてあげるために来ているらしく、確かに近くを見渡せば緑のユニフォームと私服のコンビが目に付く。<br />
　しめたとばかりに今までのわからなかったプレーから、ポジションやルールまでを詳しく解説してもらいながら、チアリーダーのケツからゲームに戻ることに成功する。また幸運なことに、部ではレシーバーをやっているという２年生の彼は、こちらがわからないことを聞けばただ答えてくれただけではなかった。<br />
　審判が笛を吹き、いきなりプレーが止まる。こちらが、うん？と小声で呟くと、聞き漏らさなかったのかすぐさま解説してくれるサービスっぷりである。<br />
「今のはスナップの前に、ディフェンスが前に出ちゃったからプレーを止めたんですよ」<br />
　しかしながら丁寧な返答をしてもらったにも関わらず、まだ怪訝な顔をしていると「スナップっていうのはプレーを開始するためにボールを後ろに投げることですよ」とすかさずフォローまで入れてくれる。<br />
　なるほどと言いながら、注目選手を聞けば「やっぱり同じポジションのレシーバーでシーガルズの８３番、清水謙選手。あの選手は日本代表にもよく選ばれる凄い選手なんです」とうれしそうに答えてくれる。<br />
　豪華な解説もあり数十分前の姿はどこかに消えうせアメフトを楽しんでいたとき、ルールがわかると面白いねとふっとこぼしたら彼も同意してくれ、例えばルールがわかると、と言いながらちょっとばかり突っ込んだ話もしてくれた。<br />
　刻々となくなっていく時間を止めるために、終了間際に負けている方がわざと痛がるフリをすることもあるといい、話し終えるとすぐさまばれなきゃいいんですよと彼は笑った。どうやら負けている方が痛がるという新鮮な考えに触れ、こちらが虚を突かれたような表情をしていたところを見逃さなかったようだ。<br />
アメフトのルールが複雑なことに、間違いはないだろう。<br />
だが、複雑さ故の奥深さもある。<br />
　もしアメフトを見たことがなく、たまたま行く機会があり迷っているのであるならば、是非とも観戦をオススメしたい。<br />
　純粋にアメフトを見てみたいだけが理由じゃなくてもいい。友人に連れられてでも、タダ券を貰ったからでもいい。軽い気持ちで、一度足を運んでみたところで思いもよらず虜になるかもしれない。<br />
　上空に蹴り上げられたボールを、一列になって走り追いかける様はただ見ているだけでも爽快であるし、もしルールがわからなければ、聞いてみるのも悪くない。辺りを見渡せばユニフォーム姿のやさしそうな青年がいるだろう。運がよければ、マンツーマンの解説がついてくれるかも知れない。<br />
　未知の世界に触れることによって新たな発見があるだろう。<br />
　ちなみに解説の合間に、学生でもチアリーダーって応援に来るのと軽口を叩くとまたも素早く反応してくれ、一瞬の間を置き続けた。<br />
「来るときもありますけど…やっぱ社会人のほうがイイっすよ」<br />
　どうやら行ってみる価値は有るようだ。<br />
<br />
（小谷紘友＝文）<br />
</p>
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		<title>[Ｘリーグ]不屈</title>
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		<pubDate>Thu, 16 Sep 2010 06:03:08 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[塾生]西本匡吾]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツライター登龍門 present by 「朝日日刊インサイト」]]></category>

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		<description><![CDATA[２０００年、シーガルズに加入しての一年目、宮本士は悔しさを募らせていた。 　試合に出れないことはわかっていた。高校時代はバスケットボールに明け暮れた。大学時代は、同好会を通してしかアメフトを経験していない]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
  ２０００年、シーガルズに加入しての一年目、宮本士は悔しさを募らせていた。<br />
　試合に出れないことはわかっていた。高校時代はバスケットボールに明け暮れた。大学時代は、同好会を通してしかアメフトを経験していない。１８５cmの恵まれた体型も、高校、大学の部活動を経て加入している選手からすれば、珍しくも無い。試合には出たい。だが、実力差は明らかだった。<br />
　追いつかない。追いつけないかもしれない。行き場のない宮本は、周囲に壁を作った。　<br />
「一年目は嫌な奴でしたよ。周りの人は『シーガルズ、凄いですね』って言ってくれる。でも、『いや、確かにシーガルズは凄いですけど、僕は凄くないです。全然大したことないです』って言ってた。あとは、トレーナーにも声を掛けなかったね。トレーナーはレギュラーを務める人のもので、試合に出てない選手が彼らのとこに行ってはいけないって思ってた。」<br />
　壁を作り、半ば自虐的になることで、実力ではチームの中に埋もれている自分の存在を、確立しようとしていたのかもしれない。<br />
　しかし、諦めることはなかった。練習に練習を重ねた。転機が訪れたのは、３年目だった。ベテラン選手が引退して、出番が回ってきた。念願の試合出場、待望していた社会人チームとの戦い。しかし、宮本の中では喜びをも上回る感情が出でいた。<br />
　不安、だった。<br />
「ビビッてましたね。試合に出ることにね、ビクビクしてたんですよ。一つ一つのプレーが怖かった。もしここでミスをしたら、また一年目や二年目のようになるのかもしれないって思った。せっかく試合に出れたのに、胃に穴が開きそうな思いで出場してましたね。」<br />
<br />
　そのシーズン後、宮本は右足の十字靱帯を損傷する。だが、完治していない状態で、２００４年には、アメリカへプレーする場を移した。そして、今度は右足の半月板を損傷する。２００５年にはシーガルズに戻り、宮本はレギュラーとして躍動する。２００７年からは日本代表にも選出されるようになり、チームの“顔”となった。<br />
　チームでコーチを務める玉ノ井康昌は自身のブログで、「宮本は一年目から見ている。同好会出身の選手はやはり難しいんだなと思った。しかし、自らの努力で日本代表まで上り詰めた」と綴っている。<br />
<br />
　２００５年以来、チームは優勝から遠ざかっている。ここ３年、プレーオフにはパナソニック電工に敗れている。同じ相手に、３年連続である。原因はわからない。自分が出来ることは、やるべきこことをやること、だけである。<br />
「今は先の見えないトンネルに入っている。抜け出すためには、もがき続けるしかないんだと思う。むかし自分が試合に出れなかったときと同じ。今やるべきことをしっかりとやることだと思う。」<br />
<br />
　２０１０年９月７日、開幕戦でシーガルズは３８－０の大勝だった。宮本はオフェンスラインとして、相手のブロックを攻めていた。試合後は、明るい表情でファンとの写真撮影をしていた。順調な滑り出しである。宮本は、もがいて、もがいて、シーズンを戦うだろう。<br />
　その先に待つ、優勝を目指して。<br />
<br />
（西本匡吾＝文）　				<br />
</p>
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		<title>[Ｘリーグ]チラシがつなぐ</title>
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		<pubDate>Thu, 16 Sep 2010 06:02:54 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[塾生]三浦敬介]]></category>
		<category><![CDATA[スポーツライター登龍門 present by 「朝日日刊インサイト」]]></category>

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		<description><![CDATA[　９月７日、火曜。残暑厳しい千葉マリンスタジアムでは、社会人アメリカンフットボール「Ｘリーグ」開幕戦のキックオフが間近に迫っている。２００３年に練習グランドを習志野市に移して以来、千葉県全域をフランチャ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　９月７日、火曜。残暑厳しい千葉マリンスタジアムでは、社会人アメリカンフットボール「Ｘリーグ」開幕戦のキックオフが間近に迫っている。２００３年に練習グランドを習志野市に移して以来、千葉県全域をフランチャイズとして活動するオービックシーガルズがハリケーンズをホームタウンである千葉で迎え打つ注目の一戦である。試合開始予定の１９時に向け、続々と入場ゲートへと歩を進める観客たちは何故かみな一様に、右手に同じものを握りしめていた。それは、この試合の観戦を呼び掛けるＰＲチラシである。<br />
「駅前で、お兄ちゃんたちが声をガラガラに枯らして配ってたから・・・」<br />
　年配のご夫婦は、フットボールに特別な興味はなかったけどチラシを見てシーガルズを応援してみようかなと思った、と言う。<br />
　千葉マリンスタジアムに程近い海浜幕張の駅前で、８月の下旬から毎日配られているというこのチラシ、当日持参すると入場料が半額になるという特典付きの代物ではあるが、いったい誰が、何の目的で・・・。<br />
　シーガルズのオペレーションスタッフは、この疑問に明確に答えてくれた。「それは順天堂大学のサッカー部の学生たちですよ。監督の吉村雅文准教授が我々の地域密着の考え方に共感してくれまして。ともに千葉を本拠地として活動するスポーツクラブ同士、協力し合って千葉を盛り上げて行きましょう」とチラシ配りを二つ返事で引き受けてくれたということである。<br />
　そんな思いに報いるため、シーガルズの選手たちは勇敢にファイトした。開幕戦の緊張からか、序盤こそもたつく場面もあったものの、中盤からは地力の差を見せつけ、徐々に点差を広げて行く。最終的には３８対０とハリケーンズを大差で完封、応援に駆け付けた地元千葉のファンの熱烈な声援に勝利で応えた。<br />
　ひょんなことから未知のスポーツであるアメリカンフットボールと関わることになった順天堂大学サッカー部のＡ君は、シーガルズのチラシを配ることによってフットボールにも興味を持つようになったと言う。「質問されることがあるかも知れないので、アメフトのこと、結構勉強しました」<br />
　さらに、初めて生でフットボールを観戦して、その華やかさに目を奪われたとも言う。そして、半ば無意識でこうつぶやいた。「卒業したらアメフトやってみようかな・・・」<br />
<br />
（三浦敬介＝文）<br />
</p>
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