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	<title>スポーツメディア－動楽者（どうらくもん）－ &#187; review 書評</title>
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	<description>スポーツライタ-を夢見る若者に対し､学べる場および競い合う場を提供すること目的とした金子塾｡その塾生およびプロのスポーツライターのブログを公開するスポーツメディア-動楽者-</description>
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		<title>［書評］「言語技術」が日本サッカーを変える</title>
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		<pubDate>Tue, 27 Dec 2011 09:00:42 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
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		<category><![CDATA[[塾生]西本匡吾]]></category>

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		<description><![CDATA[　筆者の田嶋幸三は、1983年からの3年間、ドイツで12歳～13歳のサッカー少年を指導していた。 そこでは、日本では見ることのない光景があった。練習環境ではなく、少年たちの言葉の部分で。 「クラウス、どうしてそこにパスを [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　筆者の田嶋幸三は、1983年からの3年間、ドイツで12歳～13歳のサッカー少年を指導していた。<br />
そこでは、日本では見ることのない光景があった。練習環境ではなく、少年たちの言葉の部分で。<br />
<br />
「クラウス、どうしてそこにパスを出したんだ？」<br />
<br />
　田嶋がゲームを止めて問いかける。<br />
<br />
「だってペーターは足が速いんだから、そこに走るべきだから」<br />
<br />
　ペーターも黙ってはいない。即座に言葉を返す。<br />
<br />
「いや、オレはこっちにパスをしてくれと言っただろ。ボールがきたら、ドリブルで仕掛けようと思っていたんだ」<br />
　<br />
　このような意見交換は、ドイツでは当然のように行われていた。プレーには何かしらの意図があり、それを相手に伝える努力をする。しかし、日本の同世代は、指導者が練習を止めるとみな黙りこんでしまう。選手たちは指導者が言わんとする言葉を必死に探し、意見ではなく、答えを探す表情に変わる。田嶋がドイツへ留学していたとき、日本との差を感じた部分は「自分の考えを言葉にする表現力」だったという。<br />
<br />
　タイトルにある「言語技術」とは、情報を取り出し、解釈し、自分の考えを組み立て、判断する力を養っていくという意味である。<br />
<br />
　一見、サッカーとは相関性が薄い。<br />
<br />
　しかし、プレーの意図を相手に伝えるためには、どんなに優れた技術があっても、それを言葉に変えて発信していかなければいけない。かつては中田英寿が、今では本田圭佑といったサッカー選手が日本では「異端」や「出る杭」といった我が強い見られ方をするが、それは欧州では当たり前のこと。むしろ、サッカーではプレーの意図を相手に伝え、相互理解を深めていかなければいけない。「なぜ？」「どうして？」と議論の積み重ねが、一瞬の判断の肥やしとなっていく。<br />
<br />
　本書が刊行されたのは2007年11月と少し時間が経過しているが、わずか4年で大きな変化を遂げることは難しい。言語技術の習得は付け焼刃の作業ではなく、日本の教育システムとも密接に関わっていることであるからだ。<br />
<br />
　田嶋が創設に携わったJFAアカデミーでは、サッカーの技術はもとより言語技術の習得もカリキュラムに盛り込まれている。日本の学校教育ではあまり見ないディベートを始めとした倫理力を鍛える内容が多い。<br />
　<br />
　例えば、1枚の絵を見せて「この人は何をしているのか？」「その理由は？」といった質問を浴びせていく。そうすることで、子供たちは、自分はなぜその答えを導いたのかプロセスを考えるようになる。プレーの意図を説明するためには、こうしたピッチの外の教育も必須となってくる。<br />
<br />
　そして、これは選手だけではく、指導者にも必要な能力である。<br />
<br />
　Jリーグが創設された当時、日本人監督が率いていたチームは全体の2割しかなかった。<br />
<br />
「日本人監督は、自分のチームの選手たちを自身の『倫理』と『ことば』によって説得しプレーさせる力がたりない」<br />
<br />
　田嶋の目にはそう映っていた。<br />
<br />
　ジーコ、リネカー、リトバウスキ・・・といった選手が鍛え抜かれた倫理で「どうしてこの練習をするのか？」と聞いてくる。しかし、日本人監督は答えることができず、逆に、自分が攻められていると感じてしまう。「なぜ」に対して「なぜなら」と答えることができずに、悪いスパイラルにはまったしまった結果、Jリーグの初期では日本人監督が少なくなってしまったという。<br />
<br />
　選手も監督も自身が考える意図や倫理を相手に伝えることが、この先の日本サッカーの発展には必要になる。そのためには、まずは彼らの指導を変え、新たなカリキュラムを構築していかなければいけない。<br />
<br />
　長い時間がかかるかもしれないが、言葉を交わし、相互理解を深めていくことが、世界にはない日本サッカーを育てていくはずだ。<br />
<br />
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<br />
</p>
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		<title>［書評］不器用なドリブラー</title>
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		<pubDate>Wed, 07 Dec 2011 02:23:32 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[review 書評]]></category>
		<category><![CDATA[[塾生]西本匡吾]]></category>

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		<description><![CDATA[　1993年にJリーグが創設され、当時のオリジナルチームから今も現役を続けている選手は、わずかに2人しかいない。1人はカズこと三浦知良、もう1人は、永井秀樹である。大学中退後、ヴェルディ川崎、清水エスパルス、横浜フリュ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　1993年にJリーグが創設され、当時のオリジナルチームから今も現役を続けている選手は、わずかに2人しかいない。1人はカズこと三浦知良、もう1人は、永井秀樹である。大学中退後、ヴェルディ川崎、清水エスパルス、横浜フリューゲルス、横浜F・マリノスなど幾多のクラブを渡り歩き、行く先々のクラブでタイトルを獲得した。その数は10にも及ぶ。また、昇格するチームを救ってきたことから「昇格請負人」という愛称も付けられた。<br />
<br />
　1971年に生まれた永井は、家族の都合で小学校2年生の終わりに大分県に転勤する。サッカーを始めたのはその後、3年生になってから。後のプロリーグで武器としているドリブルは、幼少時代から培ってきたものであった。小学校時代こそ日本一を逃したが、中学校、高校と全国優勝を果たす。高校卒業後は国士舘大学に進学するも、プロサッカー選手になりたい気持ちを抑えることができず、中退して読売クラブ(現・東京ヴェルディ)に入団する。憧れのラモス瑠偉とのプレーを求め、契約金などの詳細は見なかった。<br />
<br />
　当時の東京ヴェルディには、「ホームで勝てばメンバー全員ジュリアナ東京に集合」という約束事があった。「ラモス派」だった永井は、2次会は新宿のカラオケへ。朝5時、6時まで歌い続けた。「Jリーガー」という言葉ができ、選手たちは注目を浴びる。永井も遊んでいた。週刊誌を騒がせたこともあった。だが、サッカーに影響が出る事は一切しなかった。<br />
<br />
「当たり前だよね、俺、タレントになりたくてサッカー選手になったわけじゃないから」<br />
<br />
　永井は、向上心の塊を胸に秘めている選手だ。40歳になった今、シーズン中にアルコールは一切口にしない。サッカーでは負けない。負けたくない。そんな思いは言葉一つひとつに滲み出る。<br />
<br />
「サッカーの試合で手を抜いたり、いい加減なプレーで誤魔化したりした事なんて、俺は一度だってない」<br />
<br />
　しかし、永井の気持ちとは裏腹に、そのキャリアは決して順調なものではなかった。福岡ブルックスでは監督との確執、東京ヴェルディでのフロントの対応、横浜フリューゲルスの消滅、１年以上のブランク、大分トリニータでの屈辱・・・クラブを転々としたサッカー人生は波乱万丈と言っていい。<br />
<br />
　また、2005年には、父・義信に腫瘍が見つかり余命1年半と宣告される。医師から告げられた永井は、それを善信と母・恵美子には話さなかった。両親に希望を失わせたくない。そんな想いからだった。父の喜ぶ顔が見たくて、弟たちには結婚のお願いもした。そして、義信の体がほぼ動かなくなったことを知った永井は、ポスピスにてあることを思いつき――――。<br />
<br />
　2011年、永井はFC琉球で4年目のシーズンを迎えている。<br />
<br />
「頂点を極めた選手がさっさと身を引く格好良さもある。でも、続けなければわからないこともたくさんあるよ」<br />
<br />
　永井は「サッカーは20代のうちに余力を残して辞める」と言っていた。アビスパ福岡の前身である福岡ブルックスを「田舎のクソチーム」と揶揄していた。けれども、現在はJリーグの遥か下、JFLのFC琉球に所属している。年齢は40歳となった。体のケアは怠れない。サッカーを続けるほど貯金は減っていく。<br />
<br />
　だが、永井は現役でいる。なぜ、永井は続けるのか。<br />
　　　<br />
　本書「不器用なドリブラー」には、それを紐解く、永井の人生が詰まっている。<br />
<br />
<br />
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</p>
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		<title>［書評］もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら</title>
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		<pubDate>Sun, 05 Jun 2011 04:11:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[review 書評]]></category>
		<category><![CDATA[[塾生]三浦敬介]]></category>

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		<description><![CDATA[「ピッチャーはストライクしか投げない」 「バッターはバントをしない」 この２つを公約に掲げて予選を戦い抜き、甲子園出場を目指す。やはり、こんなことは机上の空論に過ぎないのであろうか。 「もしドラ」はバラエティ]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
「ピッチャーはストライクしか投げない」<br />
「バッターはバントをしない」<br />
この２つを公約に掲げて予選を戦い抜き、甲子園出場を目指す。やはり、こんなことは机上の空論に過ぎないのであろうか。<br />
「もしドラ」はバラエティ番組の構成を生業とする岩崎夏海氏による異色のスポーツ青春小説である。“異色”というのは、主役がスポーツ選手ではないから。最近では、ごく稀に目にすることはあるものの、この手の作品はまだまだ少数派と言えるであろう。<br />
<br />
物語は主人公である女子高校生のちょっとした勘違いから始まる。弱小野球部のマネージャーである川島みなみが“マネジメント”という言葉の意味を取り違えて、経営学の権威ピーター・ドラッカーが書いた「マネジメント」をマネージャーのマニュアル本だと思って買ってしまうのである。<br />
“この本を買ったのも何かの縁”とばかりに「マネジメント」を読み始めたみなみは、“マネージャーにとって一番大切な資質は、才能ではなくて真摯さだ”というドラッカーの言葉に心を打たれ、思わず涙する。その結果みなみは、ドラッカーの理論を野球に活かす方法を模索し始める。経営学のバイブルを最後まで読み進めた野球部のマネージャーが最終的に学んだのは、“組織とは顧客を満足させるためにある”ということだった。“野球部も組織には違いない”と考えたみなみは、“野球部は、応援てくれる人を感動させる組織であるべきだ”という結論に至る。<br />
<br />
真剣にスポーツに取り組んでいる人の中には「こんなのただのオハナシだよ」とハナで笑う人も少なからず存在するであろう。いくらドラッカーが“経営の神様”だとしても、弱小野球部に甲子園への切符を与えることができる筈がないと考えるのも当然の話である。<br />
では、「もしドラ」がこれ程までに多くの人に読まれているのはなぜか・・・。この本を手に取る読者の大多数が、高校野球から感動を得たいと思っているからではないだろうか。所謂“顧客”として、程久保高校の野球に感動を求めているというのが、「もしドラ」が大ヒットした理由なのではないだろうか。<br />
そんな読者という顧客に感動を与えるため、みなみが提案したのが“ノーバント・ノーボール作戦”である。相手にみすみす１アウトを与える上に没個性的でもあり、野球をつまらなくさせる要因の１つとも言われているバントを排除すること。さらに、ピッチャーから球のキレや威力を磨くという当たり前の思考を停止させた“ボール球を打たせる技術”を否定することにより、ゲームのスピードアップを重視したのである。<br />
確かに、真夏に行われる甲子園の予選大会。投手にとって最大の敵は、相手バッターではなく、“疲れ”である。これを解決する最善の策は、マウンドにいる時間を少しでも短くすることという考えは、決して間違っているとは言えない。<br />
<br />
では、実際に“ノーバント・ノーボール作戦”を駆使して、顧客に感動を与える野球を披露することは可能なのか・・・。<br />
“絶対にストライクが来るとわかっていたら、高校生でもミスショットしない”<br />
“ランナーがいる時に強硬策に出ても、上手くいく確率はバントよりはるかに低い”<br />
確かに正論である。しかしながら、これらの考え方こそ、野球というスポーツから醍醐味という名の感動が失われている原因と言えるのではないだろうか。<br />
高校生に限って言えば、指導者が選手を型にはめてしまうよりも“自由に暴れてこい”という言葉でグランドに送り出された方がセオリー以上の結果を出してくれる可能性が高まるのではないだろうか。<br />
<br />
野球がスポーツである以上、どちらの考え方が優れているかという問いに対する明確な答えは、ない。とはいえ、唯一つ断言できることは、選手が野球を楽しんでいないなら観客が感動する筈がないということである。<br />
<br />
<br />
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012032/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://dourakumon.com/wp-content/uploads/2011/06/51xgGdRt0QL._SL160_.jpg" alt="" title="51xgGdRt0QL._SL160_" width="112" height="160" class="alignleft size-full wp-image-2815" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012032/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4478012032/dourakumon-22/ref=nosim/" title="もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら" target="_blank">amazlet</a> at 11.06.05</div></div><div class="amazlet-detail">岩崎 夏海 <br />ダイヤモンド社 <br />売り上げランキング: 16<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012032/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div>
</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［書評］やめないよ</title>
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		<pubDate>Mon, 25 Apr 2011 00:57:58 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[review 書評]]></category>
		<category><![CDATA[[塾生]本田千尋]]></category>

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		<description><![CDATA[　坦々と向かい合う。訪れては消え行く日常と。耽々と向き合う。その彼方に夢を見るゴールと。 　『やめないよ』では、カズが2006年から2010年の5年の間に、サッカーを通して感じたことが、淡々と綴られている。実直かつ真摯に [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　坦々と向かい合う。訪れては消え行く日常と。耽々と向き合う。その彼方に夢を見るゴールと。<br />
　『やめないよ』では、カズが2006年から2010年の5年の間に、サッカーを通して感じたことが、淡々と綴られている。実直かつ真摯に、そして情熱を迸らせながら。<br />
<br />
「ボールをよこせ、オレが切り開くんだ」。<br />
<br />
　20代の頃に抱いていた、やんちゃな気持ちをちょっぴり覗かせて見せようか、とカズは思う。今はチームのバランスを気にし過ぎているのかもしれない。ＦＷには強引さも必要なんだ。<br />
ＦＷに求められる、エゴイスティックなまでの姿勢の正体が、この一言に集約されている。単なるわがままではない。自分の力で、足で、自身の、チームの未来を切り開いていこうとする、明日に焦がれた純粋な気持ちを抱いた、鋭い目つきをしたカズが見える。<br />
　カズが今なお「スター」であることに異論はないと思う。全盛期は過ぎている、往年の輝きはもはや失われてしまっている、という見方もあるかもしれない。しかし何を持って全盛とするのか。<br />
カズは踊った。東日本大震災復興チャリティーマッチで。ゴールを決めた。輝きを放った。見る者の心を揺さぶった。やはりカズは「スター」なのだ。<br />
　「スター」とは何だろう。どこから現れるのだろう。生まれながらにして持ちうるものなのか、造られるものなのか、創り出されるものなのか。<br />
　カズのようなスター性を持った選手が、Ｊリーグの中にも、日本代表の中にも、見当たらなくなって来ているような気がする。どこか寂しい。確かにＪリーグは順調に発展して来ているし、日本代表は確実に実力を付けて来ている。<br />
　それでいいじゃないか、という声もあるかもしれない。だけど、ファンは、夢を見たい。夢を見させてほしい。それが、プロ・スポーツの原点なのだ。<br />
　何がスターを産み出すのか。確たる答えはないだろう。しかし、『やめないよ』を読み進めると、うっすらとではあるが、何かが見えてくる。サッカーに対して、純粋な気持ちを抱いている。抱き続けている。<br />
　もっと上手くなりたいの一心で、日々を積み重ねていく。自分のことだけではない。チームのこと、Ｊリーグのこと、アジアの中でのＪリーグ、世界の中での日本サッカーのことを考えながら。<br />
<br />
「僕らがやっていることは単なるスポーツを超えて、日本にサッカー文化をつくり上げようという挑戦だ。お金をかければできるものでもない。それに最初から携わっていることを、僕は誇りに思っているんだ」。<br />
<br />
　そして何よりサッカーが好きで好きでしょうがない。厳しい連戦について、「こんなに試合が続いて疲れちゃうよと思うのか、こんなにサッカーができてうれしいと思うのか」、その差が大きく響くのだという。<br />
　連戦についてカズはどう思うのか、明確な答えは記されてはいない。いないが、もちろん、カズはこう答えるはずだ。<br />
<br />
　「こんなにサッカーができて、うれしい」。<br />
<br />
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106104059/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><a href="http://dourakumon.com/wp-content/uploads/2011/04/7ed80b0a47a44f92fc901aa8135496b1.jpg"><img src="http://dourakumon.com/wp-content/uploads/2011/04/7ed80b0a47a44f92fc901aa8135496b1.jpg" alt="" title="やめないよ (新潮新書)" width="100" height="160" class="alignnone size-full wp-image-2651" /></a></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106104059/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">やめないよ (新潮新書)</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4106104059/dourakumon-22/ref=nosim/" title="やめないよ (新潮新書)" target="_blank">amazlet</a> at 11.04.25</div></div><div class="amazlet-detail">三浦知良 <br />新潮社 <br />売り上げランキング: 2732<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4106104059/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div>
<br />
</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［書評］フルタの方程式　バッターズ・バイブル</title>
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		<pubDate>Thu, 03 Feb 2011 16:30:23 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[review 書評]]></category>
		<category><![CDATA[[塾生]三浦敬介]]></category>

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		<description><![CDATA[　バッティングは難しい。これは、長い歴史によって証明されてきた事実である。なぜなら、１０回のうち３回成功すれば一流と言われる世界なのだから。 　この「フルタの方程式バッターズ・バイブル」は、バッティングに]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　バッティングは難しい。これは、長い歴史によって証明されてきた事実である。なぜなら、１０回のうち３回成功すれば一流と言われる世界なのだから。<br />
　この「フルタの方程式バッターズ・バイブル」は、バッティングにおいて少しでも成功の確率を高める方法はないだろうか、というスタンスで書かれた打撃理論の解説書である。最大の特徴は、昔から“基本”と言われてきた古い理論にとらわれず、飽くまでも古田氏自身の経験に基づいて、独自の視点で書かれていること。常識を疑うことからスタートして、２１世紀の野球に相応しい古田流打撃理論を完成させていることである。<br />
　例えば、バットの振り方について、古田氏は過去の常識を完全に覆す独自の理論を展開している。以前は、スイング時のバットの軌道は上から下に振り下ろす“ダウンスイング”を意識するように教えられてきたが、古田氏は地面と平行にスイングする“レベルスイング”が正しいと断言する。その理由は、ピッチャーの投げる球が地面とほぼ平行にやって来るから。余りにも当たり前過ぎて、なぜ今まで“ダウンスイング”を疑いもせずに実践してきたのか、不思議に思えてしまう程である。<br />
<br />
　古田氏は「以前は常識と思われていたことが常識ではなくなったのには、理由がある」と言う。その原因は、飛躍的な技術の向上。２０年前、３０年前には正しいと思われていた打撃理論がピッチャーの進化によって、今では正しくなくなっているのである。当時はフォークボールで勝負するピッチャーはプロでも数える程しかいなかったが、最近ではフォークボールを投げるだけではなく、カットボールやツーシ―ムを自在に操る高校生も珍しくない時代になったのである。もちろんバッターの技術も負けずに進化している。バッティングマシーンの普及によって、高校生ですら１５０キロを超える直球を打ち返せるようになったのだから。やはり理論というものは、技術の進歩に合わせて変わっていく類のものだということを古田氏は自信の経験を以って解き明かしているのだ。<br />
<br />
　常識は変わるものだ。古田氏はそのことを本書で繰り返し解説している。一方、どれだけの時を経ても変わらないものもある、とも言っている。それは、正しい練習を繰り返し実践すること。反復練習の重要さは普遍だと・・・。<br />
　ベテランの域に達した指導者にとって、今まで常識だと信じていた自分の指導法を捨てることは難しい。しかし古田氏の言葉になら、頭の堅い指導者も素直に耳を傾けるかも知れない。古くからの常識など、一人の雄弁なスーパースターの出現によって、瞬時に過去の遺物とされてしまう程度のものなのである。常識なんて、所詮そんなものなのだ。<br />
「常識を疑え」<br />
　この本を一言で表現するなら、これに尽きる。<br />
<br />
<br />
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022507381/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://dourakumon.com/wp-content/uploads/2011/02/c9f854c0ddff60b318bbb5310be30a37.jpg" alt="" title="フルタの方程式　バッターズ・バイブル" width="113" height="160" class="alignleft size-full wp-image-2341" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022507381/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">フルタの方程式　バッターズ・バイブル</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4022507381/dourakumon-22/ref=nosim/" title="フルタの方程式　バッターズ・バイブル" target="_blank">amazlet</a> at 11.02.04</div></div><div class="amazlet-detail">古田 敦也 <br />朝日新聞出版 <br />売り上げランキング: 2979<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022507381/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div>
</p>
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		<title>［書評］ザッケローニの哲学</title>
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		<pubDate>Tue, 11 Jan 2011 00:41:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[review 書評]]></category>
		<category><![CDATA[[塾生]本田千尋]]></category>

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		<description><![CDATA[　興味深いのはＦＣバルセロナの練習を見学するくだりである。1993年11月から1994年6月まで素浪人の身だったザッケローニは、1週間ではあるが、バルセロナの練習を見に行く機会があったという。当時のバルセロナはリーグ3連 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　興味深いのはＦＣバルセロナの練習を見学するくだりである。1993年11月から1994年6月まで素浪人の身だったザッケローニは、1週間ではあるが、バルセロナの練習を見に行く機会があったという。当時のバルセロナはリーグ3連覇、欧州チャンピオンズ・カップ制覇、まさに絶頂期、黄金期、夢の時代を築いていた。監督はもはや生ける伝説のヨハン・クライフである。<br />
　しかしそんなチームにもザッケローニは「納得はできなかった」。「確かに練習は見事なものだったが、いざゲームとなると、ある種の連係がうまくいっていないことに気付いた」。「すばらしいチームだったが、ピッチ上でそのよさを発揮するには、細かい部分がまだ足りなかった」。<br />
　このときザッケローニは当時「セリエＣ」に所属していたボローニャの監督をクビになったばかりだった。クライフに無条件降伏してもおかしくない状況である。<br />
上記の言葉は悔し紛れの言葉、クライフに対するオトコの嫉妬と取れなくもない。しかしこの「ザッケローニの哲学」を著すためのインタビューが行われたのはウディネーゼでの監督時代、つまりザッケローニが監督として脂の乗り切ったときだったことを考えれば、そういう訳ではなさそうだ。もっとも、ウナギ登りのザックが怖いモノ知らずであった可能性もあるが。<br />
　そうして見ると確かにザッケローニという男はサッカーに対する情熱＝「哲学」を持ち合わせているようである。と同時にサッカーを「哲学的」に見てもいる。「ゾーン・ディフェンスが表現しているのは、選手の『仕事』を構造的に変えるひとつの哲学なのだ」。マンツーマン・ディフェンスを行っていたチームにゾーン・ディフェンスを導入することを、工場における製品製造に対する労働者の関わり方を例に用いて説明する。<br />
　他にも自身のスタジアム論を展開する、「魅力的なサッカースタジアムとは」のくだりも面白い。サッカースタジアムに対する「哲学」も持ち合わせているザッケローニに、ぜひ日本のサッカースタジアムを論評してもらいたい。日本人に新しいスタジアム観をもたらしてくれるかもしれない。<br />
　幼少期を回顧するシークエンスではフェリーニの映画のような甘く、切ない気配が漂う。ヴェネツィアを24年ぶりにセリエＢ昇格に導いたときの、ゴンドラに乗りローマ広場からサン・マルコ広場へと向かう熱狂の渦の中のパレード、ウディネーゼをヨーロッパの戦いへと導き、オランダの名門アヤックスを迎え撃つウーディネの街の果てしない高揚…。<br />
　「ザッケローニの哲学」という小品を読んでいると、いつかのイタリア映画を銀幕に映すほの暗い映画館の中にいるかのような錯覚に陥る。<br />
　間もなくアジア・カップが開幕する。<br />
闘いの最中、どのような「ザッケローニの哲学」が私たちの目の前に映し出されるのだろうか。<br />
　<br />
<br />
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569794769/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://dourakumon.com/wp-content/uploads/2011/01/51zfD6Sg1qL._SL160_.jpg" alt="" title="51zfD6Sg1qL._SL160_" width="111" height="160" class="alignnone size-full wp-image-2251" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569794769/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">ザッケローニの哲学</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4569794769/dourakumon-22/ref=nosim/" title="ザッケローニの哲学" target="_blank">amazlet</a> at 11.01.11</div></div><div class="amazlet-detail">アルベルト・ザッケローニ <br />PHP研究所 <br />売り上げランキング: 35138<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569794769/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div>
<br />
<br />
</p>
]]></content:encoded>
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		<title>［書評］サッカーの見方は１日で変えられる</title>
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		<pubDate>Thu, 25 Nov 2010 02:03:17 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[[塾生]三浦敬介]]></category>
		<category><![CDATA[review 書評]]></category>

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		<description><![CDATA[　一言で言うなら、「タイトルに偽りあり」。この本の率直な感想を求められれば、そう答えざるを得ない。新進気鋭のサッカージャーナリスト木崎伸也氏による本書は、そのタイトルから、サッカーをプレーする人が実力を]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　一言で言うなら、「タイトルに偽りあり」。この本の率直な感想を求められれば、そう答えざるを得ない。新進気鋭のサッカージャーナリスト木崎伸也氏による本書は、そのタイトルから、サッカーをプレーする人が実力をアップさせるために読む本ではなく、サッカー観戦を趣味とする人が“見る技術”を養うために読む本と取られることが多い。<br />
<br />
　確かに、サッカーを観戦する際に、ツボがわかればより深くサッカーを堪能できるのは間違いないことであろう。<br />
「サッカーのことはプロにしかわからない、と思い込んでいる人も多いかもしれない。だが、見るコツをつかみ、ツボを押さえれば、プロレベルの「サッカーを見る目」を身につけることは可能なのだ。」と木崎氏自身も“はじめに”で書いている。<br />
<br />
　しかし、見るツボがわかるということは、取りも直さずツボを的確に指摘できるということ。だからこそこの本は、ジュニア世代にサッカーを教える指導者たちが読むべき、“コーチング<br />
の教科書”にもなり得るという重要な要素も併せ持っているのである。否、むしろこちらの要素の方がこの本の本質的な部分に思えてならない。<br />
<br />
　カズやヒデに憧れてサッカーを始めたチビっ子たちにとって、サッカーを続ける唯一の理由は、あくまでも楽しいから。全力でボールを追いかけ、力の限りにボールを蹴るのが楽しいからこそ、子供たちは来る日も来る日もサッカーボールと格闘するのである。そこに一定の規律やシステムを浸透させ、考えて動くことや勝つ喜びを覚えさせるのは、指導者に課せられた重要な責務である。子供たちに嫌悪感を持たせず、無理なくサッカーの知識を吸収させ、上のカテゴリーに行ってもサッカーを続けたいと思わせる責任をジュニア世代の指導者は負っているのである。だからこそジュニア世代の指導者たちは、サッカーに関するあらゆる事柄をｇｏｏｄとｂａｄに分類するという方法を採った、最もシンプルなサッカー解説書である本書を是非読んで欲しいのである。<br />
例えば、“良いＦＷの条件とは何か”について本書で挙げているのは、“背中をとる動きができるか”と“反転してシュートが打てるか”の２つのみ。一度に多くの指導を受けても納得よりも混乱の方が先に立ち、サッカーを楽しむことができなくなってしまうのが子供というもの。まさに、目からウロコの指導法である。<br />
　<br />
　しかしながら一方では、こんな単純なチェックで、本当に良し悪しが判別できるのか・・・。不安に感じる指導者も少なからず存在することであろう。ところがこの評価システム、世界で最もスカウティングに優れているクラブと言われる、オランダ・アヤックスの選手判別法に基づいていると木崎氏は書き記している。<br />
<br />
　アヤックスのスカウティング・レポートに沿い、チームの良し悪しや選手、監督の良し悪しに関して曖昧さを完全に排除し、より分かり易く説明するために全てのチェックポイントをｇｏｏｄとｂａｄに分類するという方法を採っている本書は、タイトル通りサッカー観戦をより楽しむためのハウツー本という側面。さらに、今までにない程シンプルで曖昧さを完全に排除した新しいタイプのサッカー指導法解説書という一面も持ち合わせている。また、中学生や高校生になったサッカー少年たちが今までに教えられたことの確認の意味で読むのも非常に効果的であろう。<br />
<br />
　最後になるが、本書は単純に読み物としてもクオリティが高く読み応えがあり、サッカーフリーク以外の人たちの欲求にも充分に応え得る一冊である。この本がきっかけでサッカーに興味を持ち始める人も必ず出現する筈である。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492043756/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://dourakumon.com/wp-content/uploads/2010/11/43d1cd3899184538328b41fcb1846d68.jpg" alt="" title="サッカーの見方は1日で変えられる" width="113" height="160" class="alignleft size-full wp-image-2023" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492043756/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">サッカーの見方は1日で変えられる</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4492043756/dourakumon-22/ref=nosim/" title="サッカーの見方は1日で変えられる" target="_blank">amazlet</a> at 10.11.25</div></div><div class="amazlet-detail">木崎 伸也 <br />東洋経済新報社 <br />売り上げランキング: 4111<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492043756/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div>
</p>
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		<title>東京マラソン</title>
		<link>http://dourakumon.com/index.php/book_review/1520</link>
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		<pubDate>Tue, 07 Sep 2010 01:23:46 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[review 書評]]></category>
		<category><![CDATA[[塾生]小山内隆]]></category>

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		<description><![CDATA[　いつの時代も、壮大な夢が新しい道を切り開く。 　５回目にして応募者数が３３万人を越えた東京マラソンも、有森裕子や高橋尚子を育てた小出義雄監督の「市民ランナーに銀座を走らせてほしい」というスケールの大きい]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
　いつの時代も、壮大な夢が新しい道を切り開く。<br />
<br />
　５回目にして応募者数が３３万人を越えた東京マラソンも、有森裕子や高橋尚子を育てた小出義雄監督の「市民ランナーに銀座を走らせてほしい」というスケールの大きい言葉からはじまった。<br />
　ベルリン、シカゴ、ロンドン、ボストン、ニューヨークで長年おこなわれている大規模な都市型市民マラソンを東京でも開催したいとする、マラソン人こその無垢な発想を石原慎太郎東京都知事へ投じたのである。<br />
　小出監督の言葉を粋に感じた都知事にも注目したい。<br />
　日本の自治体には、スポーツに情熱がないためか、同様の直談判を受けても首を縦に振れない長もいる。<br />
　８０年を越えるサッカーの歴史がありながら、いまだ専用スタジアムがない広島は好例だ。サンフレッチェ広島の顔である佐藤寿人は市長に直談判もした。が、その市長はスタジアム建設を公約に掲げて当選しながら、後になって取り下げた。<br />
　スタジアム建設には莫大な費用がかかる。<br />
　しかしコストとは金銭だけではない。<br />
　東京マラソンは、開催前には東京大封鎖とまで報道された大マラソン大会だ。およそ半日にわたって交通規制が敷かれた大都会の中心部を、３万人ものランナーが走るのである。<br />
　有事への強い懸念もあった。当然、厳重な警戒態勢が必要となる。<br />
　こうしたいずれもがコストである。<br />
　それでも石原都知事は開催を目指した。背中を押したのは、東京マラソン実現への強い想いに他ならない。<br />
<br />
　ともあれ本書は、前例のない壮大な夢を、裏方から現実へ導いた遠藤雅彦氏がつづる。<br />
　著者の遠藤氏は、都側の実務責任者として東京マラソンに携わった人物であり、大きく広げられた風呂敷をどう畳んだのか、その方法を描く。<br />
　しかしあまりの風呂敷の大きさに、アイデアはもとより、懸案事項も次々に噴出していった。<br />
　そのすべてに遠藤氏をはじめとしたスタッフは忍耐強く、緻密に対峙していくのだが、その様がなんとも具体性に富み興味深い。<br />
　数々のエピソードのうち、完走したランナーへ送付される記録証にまつわる話には、運営スタッフの大会に対する想いがあらわれる。封筒に寄せる言葉に「Congratulations（おめでとう）」ではなく、「We made it together（俺たちみんなでやり遂げたよね）」を選んだというくだりである。<br />
　「東京マラソンは、走る人も、沿道で応援する人も、ボランティアで支える人も、全員が主人公という大会です」<br />
　だから、大会主催者と参加者の関係性が対等にないと感じられる「Congratulations（おめでとう）は不適当だったのである。<br />
<br />
　封筒の言葉ひとつにも、疑問の目を持ち、知恵を絞った。<br />
　大会の華やかさとは対極にある地道な日々が、東京の路上に多くの笑みを生み出した。諦めることなく最後まで徹底できたのは、「市民ランナーに銀座を走らせてほしい」という比肩なき夢を共有したからである。<br />
　小出監督の夢はスタッフひとりひとりの夢となることで、現実化への大きな推進力となった。スケールが壮大だから、比例するようにスタッフ間の求心力は強固だったのだ。<br />
　やはり千里の道を踏破するには、最初の一歩が肝心なのである。<br />
　だから知りたい。<br />
　日本のスポーツに、東京マラソンに続く夢はどれほどあるのか。スポーツシーンだけでなく、日本全体を揺るがす新しい驚きの創出は、今後どれほど期待できるのか。<br />
　本書を一読したならば、そう問わずにはいられない。<br />
<br />
（小山内隆＝文）<br />
<br />
<br />
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4583100760/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><a href="http://dourakumon.com/wp-content/uploads/2010/09/1b59c44ba34281962f4c082616ed259b.jpg"><img src="http://dourakumon.com/wp-content/uploads/2010/09/1b59c44ba34281962f4c082616ed259b.jpg" alt="" title="東京マラソン (ベースボール・マガジン社新書)" width="100" height="160" class="alignnone size-full wp-image-1521" /></a></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4583100760/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">東京マラソン (ベースボール・マガジン社新書)</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4583100760/dourakumon-22/ref=nosim/" title="東京マラソン (ベースボール・マガジン社新書)" target="_blank">amazlet</a> at 10.09.07</div></div><div class="amazlet-detail">遠藤 雅彦 <br />ベースボールマガジン社 <br />売り上げランキング: 119851<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4583100760/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div>
</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>アンチ・ドロップアウト</title>
		<link>http://dourakumon.com/index.php/book_review/1490</link>
		<comments>http://dourakumon.com/index.php/book_review/1490#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 25 Aug 2010 05:31:14 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[review 書評]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://dourakumon.com/?p=1490</guid>
		<description><![CDATA[強く、美しく、しがみつく。 財前宣之、石川直宏、小澤英明、阿部祐大朗、廣山望、佐藤由紀彦、金古聖司、藤田俊哉、茂庭照幸、李忠成。 覚悟を決めた男達は困難で険しい回り道を今尚誇りを持って歩んでいる。 メディアは]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
強く、美しく、しがみつく。<br />
財前宣之、石川直宏、小澤英明、阿部祐大朗、廣山望、佐藤由紀彦、金古聖司、藤田俊哉、茂庭照幸、李忠成。<br />
覚悟を決めた男達は困難で険しい回り道を今尚誇りを持って歩んでいる。<br />
<br />
メディアは財前を天才と謳い、阿部の不世出の才能をもてはやし、向こう10年の日本のセンターバックを金古に託した。多くのサッカーファンの脳裏に浮かぶ記憶の先に、真の物語がある。<br />
狂った歯車を組み直し、戻せない時間に抗う、長い長い戦い。<br />
想像しがたい屈辱を、目をそむけたい現実を受け入れて、彼らはそれでもプレーヤーであることを選んでいる。財前はタイで、阿部は鳥取で、金古はシンガポールで。<br />
彼らの言葉は重さと儚さ、逞しさと脆さを混在させたような強烈なエネルギーを放つ。<br />
<br />
<br />
一味違う物語もある。<br />
小澤英明。<br />
J1の、王者鹿島のセカンドGKとして16シーズンを戦いぬいた。理想のセカンドGKとして自我を殺し、チームの為に戦った。そんな彼にチーム内外からの信頼は厚かった。<br />
本人も自らの居場所を認めていた？・・・答えはNOだ。<br />
認めるはずがない。<br />
満足など決してしていなかった。<br />
試合に出られず内面に溜まっていくドロドロとした黒いものをなんとか吐き出しながら日々を過ごした。最高のセカンドゴールキーパーと称賛されることそのものが自分の欠点だとも感じていた。自分との戦いが延々と続く。<br />
正ゴールキーパーが負傷し、試合に出てビッグセーブを連発しても、正ゴールキーパーのコンディションが戻ればポジションを譲る。「チームの為」と大人の対応をしてしまう自分が嫌でたまらない。<br />
家族の為、自分の為。<br />
正ゴールキーパーとしての自分を見つけるため。<br />
彼は今、日本のチャンピオンチームの慰留を断り、南米・パラグアイで戦っている。<br />
<br />
<br />
道は高みへまっすぐ伸びているわけではない。<br />
遠回り、障害・・・逆戻りすることすらある。<br />
それでも歩みを止めなかった先にたどりつく答えがある。<br />
当初思い描いたゴールとは違う、何か。<br />
<br />
<br />
自身の道を振り返り、これからを歩む勇気をくれる一冊だ。<br />
<br />
（石島啓太＝文）<br />
<br />
<br />
<div class="amazlet-box" style="margin-bottom:0px;"><div class="amazlet-image" style="float:left;margin:0px 12px 1px 0px;"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087805646/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank"><img src="http://dourakumon.com/wp-content/uploads/2010/08/20100825.jpg" alt="" title="20100825" width="109" height="160" class="alignnone size-full wp-image-1491" /></a></div><div class="amazlet-info" style="line-height:120%; margin-bottom: 10px"><div class="amazlet-name" style="margin-bottom:10px;line-height:120%"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087805646/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">アンチ・ドロップアウト~簡単に死なない男たちの物語 (SHUEISHA PB SERIES)</a><div class="amazlet-powered-date" style="font-size:80%;margin-top:5px;line-height:120%">posted with <a href="http://www.amazlet.com/browse/ASIN/4087805646/dourakumon-22/ref=nosim/" title="アンチ・ドロップアウト~簡単に死なない男たちの物語 (SHUEISHA PB SERIES)" target="_blank">amazlet</a> at 10.08.25</div></div><div class="amazlet-detail">小宮 良之 <br />集英社 <br />売り上げランキング: 110775<br /></div><div class="amazlet-sub-info" style="float: left;"><div class="amazlet-link" style="margin-top: 5px"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087805646/dourakumon-22/ref=nosim/" name="amazletlink" target="_blank">Amazon.co.jp で詳細を見る</a></div></div></div><div class="amazlet-footer" style="clear: left"></div></div>
</p>
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		<title>世界は日本サッカーをどう報じたか</title>
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		<pubDate>Wed, 18 Aug 2010 03:19:02 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
				<category><![CDATA[review 書評]]></category>

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		<description><![CDATA[一章で語られる言葉に大きくうなずいてしまう。 「日本のサッカーは発展途上の途中で、まだ美学と呼べるようなサッカーのスタイルは残念ながら確立されていない。日本のスポーツ報道にも、同じく成長していくことが求め]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>
一章で語られる言葉に大きくうなずいてしまう。<br />
「日本のサッカーは発展途上の途中で、まだ美学と呼べるようなサッカーのスタイルは残念ながら確立されていない。日本のスポーツ報道にも、同じく成長していくことが求められる。<br />
だからまだ今は、外からの視点が必要だ。」<br />
<br />
W杯は日本中に熱狂をもたらした。サッカーへの支持率は依然として高く、注目度も前向きなまま強さを失っていない。<br />
今だからこそ、知らなければならない。<br />
世界は日本のサッカーをどのように評価したのだろうか。<br />
<br />
W杯期間中、日本では各国への評価報道が大々的になされていた。スペイン、ドイツ、オランダ、アルゼンチン等列強の勝利はもちろん、フランス、イタリア、イングランド等の敗戦の理由が訳知り顔で報じられた。ウルグアイ、アメリカ、ガーナといった今大会で名を挙げたチームのスタイルも多くの日本人が把握した。<br />
今後、私たちはW杯での印象を持って各国を認識する。<br />
逆もまたしかり、なのだ。<br />
W杯での報道が日本の「見られ方」を決める。歴史と経験の上積みがあるサッカー大国からの評価には“今”と“これから”の日本の立ち位置が込められている。<br />
<br />
「日本的組織」で勝利を手にしたカメルーン戦、決定力を欠いたオランダ戦、絶賛されたデンマーク戦、アグレッシブさを失ったパラグアイ戦。急速に成長し、だからこそ物足りなく映るチームは端的に表現されていく。本田への称賛、闘莉王への敬意、松井への賛美、大久保への驚嘆、意見の割れる川島への評価。個人への声も各国の指標で語られる。<br />
一つ一つの指摘は自国への思い入れがない分フラットで的確に思えてならない。<br />
是非、本書からその一つ一つをじっくりと堪能していただきたい。<br />
<br />
日本ががっちりと守備を固め、特に守りの印象が強くなったカメルーン戦、パラグアイ戦への評価は総じて低い。<br />
なぜか。<br />
日本が「弱者ではない」とみなされているからだと筆者は言う。<br />
「日本はもっと、日本サッカーを信頼していい」<br />
示唆に富む筆者の言葉に勇気を持たずにはいられない。<br />
本書から日本サッカーが目指すべき次のステージを感じてみてはいかがだろうか。<br />
<br />
（石島啓太＝文）<br />
<br />
<br />
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