[塾生]西本匡吾
- コメント(2)
- 2010年8月6日
レベル
ストレートのパンチがしっかりと見えた。
テレビで観戦するボクシングの試合では、見えない。パンチは早い。決めのストレートが当たる瞬間、グローブと顔面が衝突する瞬間、をしっかりと目にする機械は少ない。理由は、私の視力が弱いからである。プロ選の速さについていけない。そんな私でも、この試合のパンチは見えた。
テレビに比べたら、パンチが極上に遅かったからだ。
東京ドームから約100メートル程離れた場所に位置する、青いビルの5階では、熱が渦を巻いていた。木で作られた席、床に並べられたパイプ椅子、約1000人程が集まった後楽園ホールが会場だった。
「ボクシング東日本新人王トーナメント・準々決勝」のチケットを買った後、その途中の廊下で、係員の声が微かに耳に届く。
「意外に一枚、早くも売れちゃいました」
予想もしないチケットの購入に驚きと嘲笑を合わせた声だった。
会場では、バンダム級の二人の選手が、殴り合っていた。ちょうど1ラウンドが始まったところ、試合は4ラウンドまでだが、始めから飛ばしていたことは明らかだった。選手の名前は知らない。彼らは、引かない、逃げない。そして、前に出る。向かっていく両選手の姿に、釘付けになった。
「ボクシングをしろよー。ボクシングを!!」
酔っ払いのヤジが飛んでいる。
おそらく、ボクシングを見慣れた彼からすれば、間をとらない両選手の戦いに不満があったのだろう。セオリーから外れた、喧嘩ファイトだったのだろう。王者級のボクシングと比べたら、天と地の差があったのだろう。しかし、会場は歓迎した。
1ラウンドが終わった後、会場が割れた。
堤英治の赤コーナー側からは「エイジ」のコールが、中川雄太の青コーナー側からは「ユウタ」のコールが発生していた。声援がぶつかり、リングを中心に会場が二色に分けられていた。盛り上がっていない人はいない。ヤジは、消えていた。
試合は、堤選手が判定勝ちを収めた。試合終了後、ロープに体を預けて、声援を体全体で受けていた。自分の名前が呼ばれるごとに、何度も右手を上げて応えていた。最終的には、次の試合が始めるということで、審判の人が退場を促していた。
堤選手は、まだ3戦目の選手である。会場に駆けつけた人も、ほとんどが顔見知りだという。盛り上がりの正体は、ファンではなく、親戚や同僚、友人だった。
この試合は面白かった。パンチは見えたし、ペース配分も見ている側からはわからない。テレビの試合に比べたら、レベルは明らかに違う。新人戦だから、低いといえる。だが、心が震えた。ボクシングを生で見たのは初めてだし、ルールも良くわからない。それでも、試合に釘付けになった。
理由は、熱、だと思う。
最初にヤジが飛んだ試合である。美しい試合ではなかったのかもしれない。ボクシングでは、なかったのかもしれない。
しかし、猛烈に勝ちたいという気持ちが、伝わってきた。12分しかない試合で、終わったら動けなくなるくらいパンチを打とう、という明確な意思がわかった。応援したくなる両選手だった。
スポーツには、レベルがある。
プロの最前線で活躍している選手、プロになりたての選手、アマチュアの選手、学生の選手…上手い下手は当然にある。しかし、見るものにとってはそれは重要なことではない。
堤選手と中川選手を見に後楽園ホールに集まった人の声援は、プロの試合に負けてなかったと思う。試合に勝ったあとの堤選手のガッツポーズの価値は、亀田興毅選手のそれと同じである思う。
スポーツにはレベルがある。
しかし、低いからつまらないというのは間違いである。選手が試合に掛ける想いに、上手いも下手もない。試合の面白さに、有名選手も無名選手もない。
パンチがみえるかどうかは、試合の面白さに全く影響しないのだ。
これから、証明していきたいと思う。
(西本匡吾=文)
コメント(2)
- 吉田智樹2010年8月12日 3:31 PM
ざっと読んだところ最初の5行だけで小学生レベルの誤字脱字が3か所見受けられました。
プロになれば編集者の校正が入るでしょうが、それがなくとも普通に読み返せば気がつくはずの間違いです。プロ志望者の文章とは思えず失望しました。
「読者」に伝えたいという想いが欠けているからなのか、単に日本語能力に欠けているのか。本当に覚悟を決めて、想いを込めて文章を世に送り出していますか?
いずれにせよ、まずは基本的な文章能力を磨くことをお勧めします。日記とかから始めるといいですよ。パソコンではなく手書きで書くことで、漢字を学べます。
- yagichanman2010年8月14日 6:30 PM
他の方が指摘された通り誤字脱字が目立ちますが、
文章の内容は、西本さんが過去に書かれたサッカーものに比べると
好感が持てました。
ただし、「熱」を感じられたから楽しいという結論付けだと
コラムというか感想文のような気がします。
まだ、学生さんということでボロカスに叩かれながらも
少しずつ成長していけばよいのではないでしょうか?
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[塾生]西本匡吾- kyougo_nishimoto
- 1987年9月生まれ。明治大学法学部在学。現在4年生ながら、新聞社から内定をもらうため就職浪人を決意する。金子塾入塾後は「とにかく現場に出ること」を意識し、スポーツの種類にとらわれず取材を行っている。将来はバスケットボールについて執筆し、日本バスケの発展に貢献したいと考えている。
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