from Editor 編集部

  • 2010年4月20日

締め方、終わり方がホントに弱い。

 入れ替え戦は、二回目に突入した。
「逆転負け」をテーマにして、塾生が各自原稿を読みあう。F1、サッカー、野球、ボクシング、相撲…様々なスポーツの原稿であった。
 もちろん、塾長にも読んでもらい、評価して頂く。この日は11人中5人が、「文章の終わり方」を指摘された。
「O君のも、最後の二行が弱いよね。ガツンとも、クスリともこない。これは全体的に言えるんだけど、みんな最初の入り方は良くなってきてるよね。でも、締め方、終わり方がホントに弱い。」
 
 O氏から質問が飛ぶ。
「僕は、今回『逆転負け』というテーマで、あえて『逆転負け』という言葉を文中に入れなかったんです。でも、やっぱりNumberなど雑誌で書くときって入れたほうが良いんですか?」

「ううん。逆転って印象が物語から伝わってくれば良いさ。ただ、作品によっては最後まで『これは逆転じゃないよ』と思わせるものあるわけ。そういうのは一言『逆転』を入れることによって『そういうのも逆転ですか』って読者をクスリと笑わすこともできるよね。O君は、辰吉と薬師寺の試合について書いているよね。でも、どこが逆転なんだろう?って思ってしまう。この試合で二人の立場は逆転したのかもしれないけど、俺は、勝った薬師寺のペースで行われてた試合だと思う。辰吉側の立場にしては、試合の描写がイーブンすぎるな。ただボクシングの試合を書いてるだけ、となってる。」

 と、途中まで塾長が原稿をチェックしていたが…

「シンヤー、お前もやってよ」

 の塾長の声により、金子塾OBであり、スポーツライターの木崎さんからも見てらうことに。
「全体的に言えるのは、もっと大きなサプライズを入れて『こんなことがあったのか!?』と読者に思わせるようにしたほうが良いと思う。」
 木崎さんは、上位三つの原稿に投票するところを、二つに留めた。
「僕が今回二つの原稿しか選ばなかったのは、原稿を読んでいて『お金がとれるかどうか』で判断した結果。やっぱり自分の感想文じゃダメ、ということ。ライターなんだから、読者のことを意識しないとダメだよね。」

 二回目の入れ替え戦は、一位20点、二位19点、三位12点の順番であった。入れ替わるのは、第一クールから一名、第二クールから一名、共に各クールで最も点数が低い人となった。
 
「じゃあ、次のテーマは…Tさん、決めて良いよ。」
 塾長の一言で次回のテーマはT氏に委ねられた。「何が来るのか」と塾生がT氏を見つめるなか、意外な言葉が返ってきた。
 
「…バドミントンで。」
 会議室に驚愕の声が入り乱れた。

「バドミントンなら、俺が書いても0点とるんじゃないか。」

 塾長も驚くテーマの発表をもって、塾は終了した。驚きの、終わり方だった。
 
「バドミントン」のテーマで最終戦を迎える。次回の塾は、塾長が海外出張のため、4月28日(水)となった。

(西本匡吾=文)

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